行楽シーズンの事故防止に役立つ測定器
行楽シーズン(特に秋)に起こりやすい事故とは
行楽シーズン(特に秋)に起こりやすい事故は、大きく分けて「交通事故」と「行楽地での事故・体調不良」の2つが目立ちます。
以下に、それぞれの事故の傾向と主な原因をまとめます。
1. 交通事故
行楽や帰省による交通量の増加、日没の変化、長距離運転による疲労等が原因で事故リスクが高まります。
- 1. 薄暮時の事故の増加:
秋は日没が急激に早まるため、夕方(特に17時から19時頃の薄暮時間帯)に歩行者や自転車が巻き込まれる死亡事故が多発する傾向があります。
【主な原因】
ドライバー側が「まだ明るい」と思い込み、ライトの点灯が遅れる。
薄暗闇の中に、暗い色の服装の歩行者が溶け込んで見えにくくなる。
日差しが西日に変わり、ドライバーの視界が奪われる。 - 2. 渋滞・長距離運転による事故:
観光地や高速道路での交通集中により、渋滞や長距離運転が増えることが原因です。
【主な原因】
居眠り運転・漫然運転:長時間の運転や渋滞による疲労、ストレスで集中力が低下する。
追突事故:渋滞の末尾や、速度変化の大きい区間(料金所、SA/PA付近)で車間距離が不十分になり、追突が発生する。
不慣れな運転:普段あまり運転しないドライバーが遠出することで、操作ミスや判断ミスが増える。 - 3. 天候による事故:
秋は天候が変わりやすく、特に雨天時の運転に注意が必要です。
【主な原因】
スリップ事故:雨天で路面が滑りやすくなっている上、カーブなどで急な操作をするとスリップしやすい。
視界不良:激しい雨や濃霧による視界の悪化。
2. 食中毒・レジャーでの事故
「食欲の秋」で屋外での食事機会が増えることや、行楽地特有の危険が原因となります。
- 1. 食中毒の多発:
食中毒の発生件数は、意外にも10月が年間で最も多くなる傾向があります。
【主な原因】
行楽弁当の管理不備:涼しくなったと思い込み、お弁当の温度管理がおろそかになり、残暑や直射日光で細菌が増殖する。
自然毒の誤食:毒キノコや有毒植物を誤って採取・摂取することによる食中毒が増える(秋はキノコ狩りのシーズン)。
寄生虫:サンマ、サバ、サケなどの魚介類に寄生するアニサキスによる食中毒が、これらの魚が旬を迎えることで増加する。 - 2. レジャー・アウトドアでの事故:
山や自然の中での活動が増えることによる事故です。
【主な原因】
転倒・滑落:ハイキングや登山での不注意による転倒、特に紅葉の見頃では足場が濡れていたり、落ち葉で滑りやすくなっている。
道迷い:慣れない山道やルートで迷う遭難事故。
急な体調不良:寒暖差の激しさや、夏の疲れ(残暑バテ)が残っていることによる体調の急変。
お勧めの測定器
主な測定機器は以下になります。
- 呼気中のアルコール濃度を測定し、飲酒運転を防止: 「アルコールチェッカー KAOIRO+」など。
- 運転者への安全指導や意識改革に: 「車両検知システム カークル」など。
- 行楽地での食事の安全性を高めるために有用: 「デジタル温度計(温度測定器)SK1250MCIII」など。
まとめ
楽しい行楽シーズンを安全に過ごすためにも、上記の事故リスクに合わせた対策(早めのライト点灯、こまめな休憩、衛生的なお弁当作りなど)が重要になります。