火災訓練で使われる測定器

火災訓練で使われる測定器について
火災訓練(避難訓練や消防演習)では、ただ逃げるだけでなく、「避難環境がどれだけ危険か」や「訓練が計画通りに行われているか」を数値で把握するために様々な測定器が使われます。
主な測定器を、用途別に整理してご紹介します。
1. 煙の濃度を測る(避難のシミュレーション)
火災訓練では「発煙筒」や「スモークマシン」で模擬的な煙を作ることがあります。その際、視界がどれくらい遮られるかを測定します。
- 減光式煙濃度計:
煙によって光が遮られる割合(減光率)を測定します。避難路の視認性が確保されているかを確認するために使用されます。 - デジタル粉じん計:
浮遊している粒子状物質の濃度を測ります。主に労働環境の測定用ですが、訓練時の煙の広がりを確認する際に応用されることがあります。
2. 有害ガスの濃度を測る(安全確認)
実際の火災現場を想定した高度な訓練や、酸素欠乏の恐れがある場所での訓練で使用されます。
- 酸素・一酸化炭素濃度測定器:
不完全燃焼によって発生する一酸化炭素(CO)や、酸素濃度を測定します。訓練参加者の安全確保には欠かせません。 - 複合ガス検知器:
硫化水素や可燃性ガスなど、複数のガスを同時に検知できるデバイスです。
3. 温度・熱を測る(消火・防護訓練)
消火訓練や、防火服の性能を試すような本格的な演習で使用されます。
- 放射温度計(非接触温度計):
赤外線を利用して、対象物に触れずに表面温度を測定します。「火種がしっかり消火され、温度が下がっているか」の確認に便利です。 - サーモグラフィカメラ:
熱の分布を画像として可視化します。煙で見えない中での延焼状況や、壁の裏側の温度上昇を確認する訓練に用いられます。
4. 訓練の進行・効果を記録する
- ストップウォッチ / タイムレコーダー:
避難完了までの時間や、消防隊の出動から放水開始までの時間を計測します。 - 騒音計:
非常放送やサイレンが、騒音下でも十分に聞こえる音量(dB)に達しているかをチェックします。
お勧めの測定器
主な測定機器は以下になります。
- 煙の「広がり方」と「滞留」の可視化などに: 「デジタル粉塵計 LD-3K」
まとめ
火災訓練において測定器を使用することは、単に「時間を計る」以上の重要な意味を持ちます。訓練を「やりっぱなし」にせず、科学的な根拠に基づいて改善していくために、測定器は欠かせないツールです。





