不発弾の発見に役立つ測定器

不発弾の発見や探査には、埋まっている場所(陸上か水中か)、深さ、そして不発弾の大きさ(大型爆弾か、小型の砲弾や地雷か)に応じて、主に以下のような測定器(探査機器)が使い分けられています。

不発弾の多くは「鉄(強磁性体)」で作られているため、磁気を測定する機器が最も一般的です。

1. 磁気探査機器(主流の測定器)

地球が持つ磁場(地磁気)の乱れをキャッチして、地中に隠れた鉄製の不発弾を見つける装置です。

  • フラックスゲート式磁気センサ(差動式磁力計)
    特徴: 2つのセンサの差分を利用して、周囲のノイズを消しつつ鉄製不発弾が発する固有の磁気(磁気異常)をピンポイントで捉えます。
    用途: 陸上での水平探査(地表を歩きながら探す)や、掘削時の安全確認(簡易探知機)によく使われます。
  • 光ポンピング磁力計(高性能磁気センサ)
    特徴: 極めて高精度かつ低ノイズで磁場を測定できる高級なセンサです。原子の性質を利用して微小な磁気変化をキャッチします。
    用途: ドローンに搭載した空中からの広範囲探査や、海底の不発弾(機雷など)を探す海洋探査で威力を発揮します。

2. 電磁気・金属探査機器

磁気探査だけでは見つけにくいケース(金属が小さい、アルミなど鉄以外の金属が含まれる、地磁気の影響が複雑など)で補助的・限定的に使われます。

  • 金属探知器(電磁誘導式)
    特徴: コイルから電磁波を放射し、金属に発生する渦電流を感知します。
    用途: 比較的浅い場所(地表近く)にある小型砲弾、手榴弾、地雷、銃弾などの探査に適しています。
  • 地中レーダー(GPR)
    特徴: 地中に向けて電磁波を放ち、土と物体の境界から跳ね返ってくる反射波を画像化します。
    用途: 金属の有無だけでなく「形や深さ」を視覚的に把握したいときに使われます。ただし、探査できる深さは地下2〜3m程度までです。

実際の探査シチュエーション別の使い分け

地中深く(数メートル〜十数メートル)に埋まっている可能性がある大型爆弾(250kg爆弾など)を探す場合は、機器を地表で動かすだけでは届きません。そのため、以下のような手法と測定器を組み合わせます。

  • 陸上水平探査
    使用する測定器と手順:地表を1m間隔などで歩きながら磁気探査計を移動させ、浅い層の異常を記録する。
  • 鉛直(ボーリング)磁気探査
    使用する測定器と手順:地面に垂直な穴(ボーリング孔)をあけ、そこにプラスチックなどのパイプを通し、中に筒状の磁気センサを吊り下げて深さごとの磁気を精密に測定する。
  • 海上・潜水磁気探査
    使用する測定器と手順:船から磁気探査機を曳航したり、潜水士が携帯用の磁気探知機を持って海底を調査する。

お勧めの測定器

主な測定機器は以下になります。

まとめ

最近では、H鋼や鉄筋コンクリートが近くにあっても不発弾の磁気だけを識別できる「全方位磁気センサー」や、ドローンを用いた自動探査など、より安全で効率的な測定器の開発が進んでいます。


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