1,1-ジブロモエテン(1,1-Dibromoethene)
エチレンの片方の炭素原子に2つの臭素原子が結合した構造を持つ、ハロゲン化不飽和炭化水素です。1,2-ジブロモエテンの構造異性体にあたります。反応性が高く、特に重合反応や有機金属化学における前駆体として重要です。また、農薬や医薬品、機能性高分子の合成における中間体として利用される重い液体です。
別名:1,1-ジブロモエチレン、ビニリデンジブロマイド、非対称ジブロモエチレン
| ガス名 |
1,1-ジブロモエテン |
分子式 (化学式) |
C2H2Br2 |
| 状態 |
液体(非常に重い液体、比重:約2.2) |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
クロロホルムに似た、甘く鋭い刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・有機合成中間体(農薬、医薬品、染料の原料)、重合反応のモノマー(特殊ゴムや樹脂の改質)、有機金属化合物(ビニルリチウム誘導体など)の調製原料。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体です。加熱すると引火する危険があり(引火点:約50度から60度前後)、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。光や熱、あるいは特定の不純物によって自発的に重合反応を起こし、発熱する恐れがあるため、通常は安定剤が添加されます。高温で分解すると、有毒で腐食性の臭化水素や臭素ガスを発生します。強酸化剤やアルミニウム、マグネシウムなどの活性金属との接触を避けてください。
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人体の 影響 |
- ・目、皮膚、粘膜に対して強い刺激性があります。直接触れると、皮膚の赤み、痛み、炎症を引き起こし、目に入ると激しい痛みや損傷を招く恐れがあります。蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまいを引き起こし、高濃度では中枢神経系を抑制する麻酔作用が現れます。他のハロゲン化エチレン類と同様、肝臓や腎臓への悪影響や、潜在的な発がん性・変異原性についての警戒が必要です。取り扱いの際は、防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡を必ず着用してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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