1,2-ジブロモシクロヘキサン(1,2-Dibromocyclohexane)
シクロヘキサンの隣り合う炭素原子(1位と2位)にそれぞれ臭素原子が1つずつ結合した、飽和環状不飽和炭化水素のハロゲン化物です。シクロヘキセンに臭素(Br2)を付加反応させることで容易に得られます。シス型とトランス型の幾何異性体が存在しますが、一般的な化学合成ではトランス型が多く生成されます。有機合成化学における中間体や、研究用試薬として利用される重い液体です。
別名:二臭化シクロヘキサレン
| ガス名 |
1,2-ジブロモシクロヘキサン |
分子式 (化学式) |
C6H10Br2 |
| 状態 |
液体(重い液体、比重:約1.78) |
| 色 |
無色から淡黄色(光や熱により分解すると褐色を帯びる) |
| 臭気 |
特有の刺激を伴う、重い芳香(ハロゲン化炭化水素特有の臭気) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・有機合成中間体(医薬品、農薬、染料などの製造)、研究用試薬、化学反応(脱離反応によるシクロヘキサジエンの生成など)の原料。
|
危険 情報 |
- ・引火点は比較的高い(引火点:約91度から95度前後)ため常温での引火危険は低いですが、加熱すると引火し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。高温で分解すると、有毒で腐食性の臭化水素や一酸化炭素を発生します。強酸化剤や強塩基、活性金属(マグネシウム、アルミニウム等)との接触を避けてください。消防法の危険物(第四類 第三石油類 非水溶性液体)に該当します。
|
人体の 影響 |
- ・目、皮膚、粘膜に対して強い刺激性がありますので、直接触れると、皮膚の赤み、痛み、炎症を引き起こし、目に入ると激しい痛みや損傷を招く恐れがあります。蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまいを引き起こし、高濃度では中枢神経系を抑制する麻酔作用が現れます。肝臓や腎臓への潜在的な悪影響も指摘されているため、長期間の曝露は避けるべきです。取り扱いの際は、防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡を着用してください。
|
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
|
|
発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
|
1,2-ジブロモシクロヘキサン(1,2-Dibromocyclohexane)でお悩みならプロに相談!!