1,2-ジクロロエチレン(1,2-Dichloroethylene)

エチレンの2つの炭素原子に1つずつ塩素原子が結合した、不飽和ハロゲン化炭化水素です。分子構造の中に二重結合を持つため、2つの塩素原子が同じ側にある「シス型(Z型)」と、反対側にある「トランス型(E型)」の2種類の幾何異性体が存在します。非常に揮発性が高く、有機溶剤として優れた溶解力を持つため、洗浄剤や抽出剤として広く利用されてきましたが、毒性や環境への影響から使用には注意が必要です。
別名:1,2-ジクロロエテン、アセチレンジクロライド、二塩化ビニレン

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対象機種
ガス名 1,2-ジクロロエチレン 分子式
(化学式)
C2H2Cl2
状態 液体(揮発性が高い、沸点:シス型 約60度 / トランス型 約48度)
無色透明
臭気 クロロホルムに似た、甘く鋭い刺激臭
燃焼
範囲 vol%
9.7%から12.8%(トランス型は9.7%から12.8%、シス型はデータが少ないが概ね同程度) 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・有機合成中間体(医薬品、香料の原料)、溶剤(ゴム、脂肪、フェノール樹脂の溶解)、金属部品の脱脂洗浄剤、低温抽出剤(香料、油脂)、冷媒の添加剤。
危険
情報
  • ・非常に引火性の高い液体です(引火点:シス型 約6度 / トランス型 約マイナス4度)。常温で容易に蒸発し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成、熱分解により、有毒で腐食性の塩化水素、ホスゲン、一酸化炭素を発生します。強酸化剤や強塩基、アルミニウム、マグネシウムなどの活性金属との接触を避けてください。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、粘膜に対して強い刺激性があります。吸入すると喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こし、高濃度では意識喪失を招く恐れがあります(麻酔作用)。また、肝臓や腎臓、中枢神経系への悪影響が報告されています。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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