1,3-ジビニルベンゼン(1,3-Divinylbenzene)
ベンゼン環の1位と3位にビニル基が結合した芳香族炭化水素です。工業的に流通する「ジビニルベンゼン」の主成分の一つ(m-体)であり、非常に高い重合性を持っています。主にポリスチレンなどの樹脂を三次元的に網目状につなぐ「架橋剤」として利用され、製品の耐熱性や機械的強度を向上させるために不可欠な化学物質です。
別名:m-ジビニルベンゼン、メタ-ジビニルベンゼン、m-ビニルスチレン
| ガス名 |
1,3-ジビニルベンゼン |
分子式 (化学式) |
C10H10 |
| 状態 |
液体(沸点:約199度から200度) |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
特有の強い芳香(スチレンに似た刺激臭) |
燃焼 範囲 vol% |
0.7%から6.2%前後(100度以上での推定値) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・架橋剤(イオン交換樹脂、ABS樹脂、合成ゴム、不飽和ポリエステル樹脂)、高性能プラスチックの改質剤、有機合成中間体。
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危険 情報 |
- ・引火点が約64度から70度前後の引火性の液体です。常温での引火危険性は比較的低いですが、加熱時や火源がある場合には燃焼します。
- ・1,3-ジビニルベンゼンに関して特に注意すべきは「自己重合性」です。光、熱、または酸化剤、金属等と接触すると、激しく重合反応を起こして発熱し、容器が破裂したり火災の原因となったりする恐れがあります。そのため、通常はTBC(第3級ブチルカテコール)などの重合禁止剤が添加された状態で保管・流通されます。
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人体の 影響 |
- ・刺激性および麻酔作用があり、高濃度の暴露は中枢神経系に影響を及ぼし、意識混濁を招く恐れがあります。
- ・取り扱いの際は、防毒マスク(有機ガス用)、保護手袋、保護眼鏡、保護衣を着用し、換気の良い場所で作業してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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