1-メチルピロール(1-Methylpyrrole)

五員環構造を持つ芳香族複素環式化合物(ヘテロ環化合物)の一種であるピロールの、1番目の位置(窒素原子)の水素原子がメチル基に置換された構造を持つ有機化合物です。ピロール環特有の豊かな電子密度(芳香族性)を保持しつつ、窒素原子上の水素が失われているため、ピロールと比べて酸性度や特定の反応性が異なります。有機合成化学において、ピロール環を組み込んだ医薬品、農薬、染料、ポリマー(導電性高分子)などの精密化学品を製造するための非常に重要な出発原料や合成中間体として利用されています。引火性が高く、組織刺激性と特有の毒性を持つ危険な液体です。
別名:N-メチルピロール

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対象機種
ガス名 1-メチルピロール 分子式
(化学式)
C5H7N
状態 液体
無色透明から淡黄色
臭気 アミン類やピリジン、あるいはピロールに類似した、特有のツンとする不快でやや重い有機溶剤臭・薬品臭
燃焼
範囲 vol%
1.3%から8.5%前後(想定) 爆発等級 1(想定) 発火度 G1(想定)
用途
  • ・有機合成化学における各種誘導体の製造原料(医薬品、農薬、高分子染料の合成中間体)、機能性材料(導電性高分子や電子材料など)の原料モノマー、化学分析用試薬。
危険
情報
  • ・引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約15度から16度前後。常温でも容易に引火・燃焼します)。
  • ・光や空気(酸素)の影響を受けて徐々に着色・劣化し、過酸化物の形成や重合反応を起こすリスクがあります。
  • ・熱分解や燃焼により、一酸化炭素や二酸化炭素、および有毒な窒素酸化物(NOx)やシアン化水素などのガス・蒸気を発生します。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、呼吸器の粘膜に対して強い刺激性があり、吸入や皮膚吸収による急性毒性を持っています。
  • ・誤って飲み込んだ場合、口腔内から食道、消化管の粘膜を激しく刺激し、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、下痢を引き起こすほか、全身的な中毒症状を招き生命に危険を及ぼす恐れがあります。また、肺へ誤嚥した場合は深刻な化学性肺炎を起こす危険があります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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