1-オクタノール(1-Octanol)

8つの炭素原子を持つ直鎖状の脂肪族飽和高級アルコールの一種です。天然には各種の植物や果物(柑橘類やハーブ、緑茶など)の精油成分として微量に含まれています。親油性(脂溶性)が非常に高く、水にはほとんど溶けませんが、多くの有機溶剤によく溶ける物理的特性を持っています。化学や環境科学の分野では、化学物質が水と油(1-オクタノール)のどちらに溶けやすいかを示す指標である「オクタノール/水分配係数(Log Pow)」の標準溶媒として、世界的に極めて重要な役割を持っています。産業界では、香料や各種プラスチック用可塑剤、界面活性剤などを製造するための重要な化学合成原料として幅広く利用されています。可燃性があり、目や皮膚に対して強い刺激性を持つ危険な液体です。
別名:n-オクタノール、カプリルアルコール、n-オクチルアルコール、1-ヒドロキシオクタン

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対象機種
ガス名 1-オクタノール 分子式
(化学式)
C8H18O
状態 液体
無色透明
臭気 高濃度では油っぽく脂肪様で、ややツンとする不快な刺激臭。ただし、高度に希釈するとフレッシュで甘いシトラス(柑橘類)やハーブ、ローズ(薔薇)を思わせる、特有の力強く甘いフルーティー・フローラル調の芳香
燃焼
範囲 vol%
0.8%から6.1%前後(想定) 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・化学・環境科学分野における標準測定用溶媒(オクタノール/水分配係数(Log Pow)測定用)、調合香料原料(ジャスミンやシトラス系の化粧品・石鹸用香料、果物風味の食品フレーバー添加剤)、有機合成化学における各種誘導体の製造原料(塩化ビニル用可塑剤やエステル、界面活性剤の合成原料)、工業用消泡剤、インキやコーティング剤のレベリング向上剤(溶剤)。
危険
情報
  • ・引火点が約81度から86度前後の可燃性の液体および蒸気です。
  • ・常温での引火危険性は比較的低いですが、加熱された状態や高温の作業環境下、直接の裸火や火花に接触した場合は容易に引火・燃焼します。空気と混ざることで爆発性混合気体を形成し、蒸気は空気より重いため低い場所に滞留しやすいです。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、呼吸器の粘膜に対して強い組織刺激性を持っています。
  • ・眼粘膜に対して強い刺激性を示します。液体の飛沫が直接目に入った場合、または加熱時の濃厚な蒸気やミストに曝された場合は、激しい痛み、赤み、涙、強い結膜刺激を引き起こし、角膜を損傷する恐れがあります。
  • ・誤って飲み込んだ場合、口腔内から食道、消化管の粘膜を刺激し、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢を引き起こします。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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