1-ペンチン(1-Pentyne)
5つの炭素原子を持つ脂肪族不飽和炭化水素(アルキン)の一種であり、末端(1番目と2番目の炭素原子の間)に1つの三重結合を持つ直鎖状の物質です。工業的にはアセチレン誘導体の合成プロセスや石油製品の熱分解副産物として得られます。水にはほとんど溶けませんが、エタノールやジエチルエーテル、ベンゼン、アセトンなどの多くの有機溶剤には任意の割合で非常によく溶けます。末端アルキンとしての非常に高い化学反応性を持ち、三重結合への付加反応や、金属触媒を用いた架橋・重合反応の出発原料として、ファインケミカルや医薬品、液晶材料などの精密有機合成の分野で重宝されています。極めて引火性が高く、蒸気の吸入による麻酔性や目・皮膚への刺激性を持つ非常に危険な液体です。
別名:プロピルアセチレン、n-プロピルアセチレン、1-ペンチン
| ガス名 |
1-ペンチン |
分子式 (化学式) |
C5H8 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
アセチレンに類似した、特有のツンとする不快で強烈な刺激を伴うアルキン臭・炭化水素臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.5%から8.5%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・精密有機合成化学原料(各種医薬品、農薬、液晶材料、香料の中間体製造)、三重結合を用いた各種付加反応や重合反応の研究用試薬、特殊有機溶媒。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約マイナス20度前後。氷点下であっても激しく引火・爆発します)。常温以下であっても点火源(火花、裸火、静電気、摩擦熱)がある場合は一瞬で爆発的な燃焼を起こします。
- ・末端アルキンであるため、特定の金属(銅、銀、水銀など)やその塩類と接触すると、衝撃や加熱によって容易に大爆発を起こす極めて危険な「金属アセチリド」を形成します。また、強力な酸化剤(硝酸、過酸化物など)やハロゲンと接触すると、激しく反応・発熱して火災や爆発を引き起こします。
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人体の 影響 |
- ・目や呼吸器の粘膜に対する刺激性、および強力な中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
- ・非常に揮発しやすいため高濃度の蒸気を吸入する危険性が高く、吸入すると目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、吐き気、不快感を引き起こします。大量または高濃度に吸入した場合は中枢神経系を強く抑制し、強い眠気や酩酊状態、ふらつき、運動失調を催し、高濃度環境に曝され続けると意識喪失、呼吸抑制、最悪の場合は窒息死に至る危険があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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