2,3-ブタジオン(2,3-Butanedione)
2つのカルボニル基が隣接した最も単純なα-ジケトンの一種です。バターやチーズなどの発酵乳製品に含まれる主要な芳香成分であり、食品工業ではバターの風味を付ける香料として非常に広く利用されています。天然にはビールの醸造過程やコーヒーの焙煎中にも生成されます。非常に揮発性が高く、強い香りが特徴ですが、高濃度の蒸気を吸入し続けると深刻な健康被害を引き起こすことが知られています。
別名:ジアセチル、ジメチルグリキサール、ビセチル
| ガス名 |
2,3-ブタジオン |
分子式 (化学式) |
C4H6O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
黄色から黄緑色 |
| 臭気 |
低濃度ではバターやチーズのような芳香、高濃度では極めて強く、やや不快な刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・食品用香料(マーガリン、バター、菓子などの風味付け)、電子タバコのリキッド、有機合成原料、化学研究用試薬。
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危険 情報 |
- ・引火性の高い液体です(引火点:約7度から13度前後)。常温で引火する危険があり、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。熱や酸化剤との接触により激しく反応する可能性があります。水、アルコール、エーテルによく溶けます。
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人体の 影響 |
- ・「ポップコーン肺」として知られる閉塞性細気管支炎との関連が強く指摘されています。香料工場などで高濃度の蒸気を長期間吸入すると、肺の細気管支に回復不能な損傷を与える恐れがあります。また、目や呼吸器に対して強い刺激性があり、直接触れると皮膚炎を起こすこともあります。取り扱う際は、十分な換気と防護マスク、保護手袋の着用が不可欠です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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