2-メトキシ-1-プロパノール(2-Methoxy-1-propanol)
プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)の構造異性体の一つであり、主成分である「1-メトキシ-2-プロパノール」の製造時に副生成物(不純物)として微量に含まれる有機化合物です。親水性の高いヒドロキシ基と親油性の高いエーテル結合を併せ持つため、水や多くの有機溶剤と非常によく混ざり、優れた溶解力を持っています。しかし、生殖毒性をはじめとする人体への有害性が高い(1-メトキシ-2-プロパノールに比べて著しく毒性が強い)ことが判明しているため、現在は含有量を厳しく制限、または極力排除された製品が流通しています。
別名:2-メトキシプロパン-1-オール、β-プロピレングリコールモノメチルエーテル、β-PGME
| ガス名 |
2-メトキシ-1-プロパノール |
分子式 (化学式) |
C4H10O2 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
穏やかでかすかに甘みのある、特有のエーテル・アルコール様の刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.5%から12.0%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・(基本的には毒性の観点から単体での積極的な用途はありません)
- ・工業用PGME(1-メトキシ-2-プロパノール)中の不純物、各種コーティング剤・印刷インキ・洗浄剤などの配合成分(規制前の副産物として)、化学合成の中間原料。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体および蒸気です。常温(35度以上)環境や、夏季の直射日光下、機械の熱などで液温が引火点以上に達した場合、火源があれば容易に引火・燃焼し、空気と混ざることで爆発性混合気体をつくります。
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人体の 影響 |
- ・吸入、経皮、経口のすべての経路で吸収され、特に「生殖毒性(胎児への発達悪影響)」や強い粘膜刺激性があるため厳重な警戒が必要です。皮膚から非常に容易に吸収(経皮吸収)されるため、防護なしでの接触は厳禁です。
- ・体内で代謝されると「2-メトキシプロピオン酸」へと変化し、これが強力なテラトゲン(奇形発生物質)として作用します。妊婦が吸入または経皮吸収した場合、胎児に奇形を誘発したり、流産のリスクを著しく高めたりする生殖能への悪影響が確認されています。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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