2-メチルシクロヘキサノン(2-Methylcyclohexanone)
シクロヘキサノンの2番目の位置(カルボニル基の隣の炭素)の水素原子がメチル基に置換された構造を持つ脂環式ケトンです。分子内に不斉炭素原子を1つ持っているため光学異性体が存在しますが、工業用や試薬用として広く流通しているものの多くはラセミ体です。各種の合成樹脂やセルロース誘導体、染料、油分を非常によく溶解し、高沸点(約162度)で緩やかに揮発する特性を持っています。このため、特殊な塗料や印刷インキ、接着剤などの乾燥速度や流動性を調整する工業用高沸点溶剤として広く利用されています。引火性があり、組織刺激性や中枢神経抑制作用を持つ危険な液体です。
別名:o-メチルシクロヘキサノン、オルト-メチルシクロヘキサノン
| ガス名 |
2-メチルシクロヘキサノン |
分子式 (化学式) |
C7H12O |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明から淡黄色 |
| 臭気 |
アセトンやシクロヘキサノン(特有の鋭いケトン臭)に類似した、やや甘くも鼻を突く強めの刺激臭(有機溶剤臭) |
燃焼 範囲 vol% |
1.0%から9.0%前後(想定) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1(想定) |
| 用途 |
- ・ニトロセルロースや各種合成樹脂の工業用高沸点溶剤(ペイント、ウレタン塗料、印刷インキなどの希釈・溶解剤)、接着剤の成分、有機合成化学における各種誘導体(香料、医薬品、農薬など)の合成中間原料。
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危険 情報 |
- ・引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約45度から48度前後)。日本の消防法上では「第二石油類」に分類されます。
- ・常温では比較的引火しにくいですが、夏季の高温環境下や加熱された状態、または火源(火花、裸火、静電気)がある場合は容易に引火・燃焼します。
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人体の 影響 |
- ・一般的な有機溶剤(ケトン類)と同様に、目、皮膚、呼吸器の粘膜に対する刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
- ・目に直接触れる、または濃縮された蒸気に曝されると、眼粘膜を強く刺激し、赤み、痛み、涙を引き起こします。飛沫が目に入った場合は角膜を損傷する恐れがあります。
- ・揮発した蒸気を吸入すると、目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感を引き起こします。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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