2-プロペン-1-イミン(2-Propen-1-imine)

分子構造内にアルケン(二重結合)とイミン構造(-C=NH)を併せ持つ、高度に不飽和な脂肪族イミン化合物の一種です。別名プロペニミン(Propenimine)やアクロレインイミン(Acrolein imine)とも呼ばれます。分子構造が非常に小さく、共役二重結合構造を持つため熱力学的に極めて不安定であり、常温・常圧下では極めて容易に自己重合や分解を起こす反応性の高い反応中間体です。一般的な試薬や工業製品として安定に分離・単離・市販されることはほとんどなく、気相反応や極低温マトリックス中での観測、あるいは有機合成反応における過渡的な中間体として扱われます。引火性・爆発性が極めて高く、窒素を含むため燃焼・分解時に有毒ガスを発する危険性があります。
別名:プロペニミン、2-プロペニミン、アクロレインイミン

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対象機種
ガス名 2-プロペン-1-イミン 分子式
(化学式)
C3H5N
状態 気体または液体
無色
臭気 強烈で刺激的なアミン臭・アンモニア様臭(アクロレインに似た催涙性・刺激臭を伴う)
燃焼
範囲 vol%
推定2.5%から16.0%前後 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・一般的な工業的用途・市販製品はありません。主に化学反応の過渡的中間体(過渡的アゾ化合物やピリジン環・複素環化合物の合成中間体)、物理化学・分光学的研究における気相反応・低温マトリックス分析の対象。
危険
情報
  • ・極めて引火性・可燃性が高く、熱的に著しく不安定な物質です(引火点:推定マイナス20度前後以下)。
  • ・空気と混合すると広範囲で爆発性の混合気を形成します。強力な酸化剤(硝酸、過酸化物など)や強酸と激しく反応します。
  • ・加熱分解や燃焼により、一酸化炭素、二酸化炭素、および有毒な窒素酸化物(NOx)やシアン化水素(HCN)、アンモニアなどの有毒ガス・煙を発生します。
人体の
影響
  • ・強力な粘膜刺激性、皮膚腐食性・刺激性、および吸入による毒性を持っています(アクロレインやイミン類と同等の強い刺激性と毒性が推定されます)。
  • ・蒸気や気体を吸入すると、鼻、喉、気道の粘膜を激しく刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、息苦しさ、化学性肺炎や肺水腫を引き起こす危険があります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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