2-プロピン-1-オール(2-Propyn-1-ol)
分子構造内に三重結合と水酸基(ヒドロキシ基)を併せ持つ、最も単純な不飽和アルキンアルコールの一種です。プロパルギルアルコールとも呼ばれ、アルキン特有の反応性とアルコールの反応性を兼ね備えた化学的に非常に活性な化合物です。水、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼンなどの各種有機溶剤に任意の割合で極めてよく溶けます。鋼材の酸洗浄時における強力な金属防錆剤(腐食抑制剤)として広く用いられるほか、医薬品や農薬、有機合成中間体(プロパルギル基の導入原料)、めっき添加剤として工業的に極めて重要です。引火性が高い液体であり、強い毒性(経口・経皮・吸入)や皮膚腐食性を持っています。
別名:プロパルギルアルコール、プロパン-2-イン-1-オール、2-プロピニルアルコール、アセチレンカルビノール
| ガス名 |
2-プロピン-1-オール |
分子式 (化学式) |
C3H4O |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明から淡黄色 |
| 臭気 |
不快で刺激性の強い、ゼラニウム様・アセチレン様・芳香臭 |
燃焼 範囲 vol% |
2.4%から16.0%前後 |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・金属防錆剤・腐食抑制剤(石油井掘削や鋼材の酸洗浄工程における強力な酸インヒビター)、化学合成原料(医薬品、農薬、香料の合成中間体)、ニッケルめっきなどの電解光沢剤・光沢調整剤、土壌殺菌剤・農薬配合剤。
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危険 情報 |
- ・引火点が約33度から36度前後の引火性の高い液体および蒸気です。
- ・アルキン構造(三重結合)を持つため熱的に不安であり、加熱、加圧、強塩基や強酸、塩化銅・銀などの重金属塩と接触すると激しく分解・重合して爆発的な反応を引き起こす恐れがあります。
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人体の 影響 |
- ・強力な毒性(経口・経皮・吸入による急性毒性)、皮膚および眼に対する強い腐食性・損傷性を持っています。
- ・直接触れると皮膚を強力に刺激し、化学熱傷(腐食)、赤み、激しい痛みを引き起こします。特に「皮膚から非常に速やかに吸収される(経皮毒性)」ため、広範囲の接触や放置は全身の中毒症状を引き起こし致命的となる危険があります。
- ・液体の飛沫や濃縮された蒸気が目に触れた場合、角膜や眼粘膜に深刻な腐食的損傷を与え、激しい痛み、赤み、視力障害、最悪の場合は失明に至る恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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