4-メチルシクロヘキサノール(4-Methylcyclohexanol)

シクロヘキサノールの4番目の位置の水素原子がメチル基に置換された構造を持つ脂環式アルコールです。化学的には、水酸基(-OH)とメチル基(-CH3)の空間的な配置の違いにより「シス体」と「トランス体」の2つの立体異性体が存在します。工業用や試薬用として広く流通しているものの多くは、これら2つの異性体が混ざり合った「シス・トランス混合物」です。各種の樹脂や油分、染料、セルロース誘導体を非常によく溶解し、高沸点(約173度)で緩やかに揮発するため、塗料やインキのレベリング性(平滑性)を高める高沸点溶剤として重宝されています。引火性があり、組織刺激性を持つ危険な液体です。
別名:p-メチルシクロヘキサノール、パラ-メチルシクロヘキサノール、1-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキサン

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対象機種
ガス名 4-メチルシクロヘキサノール 分子式
(化学式)
C7H14O
状態 やや粘性のある液体
無色透明
臭気 かすかにミント(薄荷)やタバコ、あるいは他のシクロヘキサノール類を思わせる、特有のやや重くマイルドな有機溶剤臭
燃焼
範囲 vol%
1.0%から9.2%前後(想定) 爆発等級 1(想定) 発火度 G1(想定)
用途
  • ・ニトロセルロースやエチルセルロースなどのセルロース系樹脂の溶剤、各種合成樹脂・塗装・インキの工業用高沸点溶剤(乾燥速度の調整剤)、有機合成化学における各種誘導体の合成中間原料。
危険
情報
  • ・可燃性の液体および蒸気です(引火点:約65度から68度前後)。強力な酸化剤、強酸、強塩基と接触すると激しく反応します。加熱分解や燃焼により、一酸化炭素や二酸化炭素、刺激性の有毒ガス・蒸気を発生します。
人体の
影響
  • ・一般的な有機溶剤と同様に、目や皮膚、呼吸器への刺激性、および高濃度吸入時の中枢神経系への抑制作用(麻酔性)があります。
  • ・常温での揮発性はやや穏やかですが、加熱時やミスト状になった環境で蒸気を吸入すると、目、鼻、喉、気道の粘膜を刺激して咳、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感を伴います。
  • ・また、皮膚からも吸収(経皮吸収)される恐れがあるため注意が必要です。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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