ベンゼンチオール(Benzenethiol)
ベンゼン環にチオール基(メルカプト基)が結合した、最も単純な芳香族チオールです。チオール類特有の極めて強烈な不快臭を持ち、微量でも検知されるほどです。医薬品、農薬、染料などの有機合成において非常に重要な中間体であり、反応性に富んだ化合物として知られています。
別名:チオフェノール、フェニルメルカプタン、メルカプトベンゼン
| ガス名 |
ベンゼンチオール |
分子式 (化学式) |
C6H5S |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
極めて不快で強烈な、ニンニクや腐った玉ねぎのような刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・医薬品・農薬の合成原料、染料の中間体、ポリマーの重合調節剤、化学分析用試薬など。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体です(引火点:約50度から55度)。加熱や燃焼により、二酸化硫黄などの有害な硫黄酸化物を含む煙を発生します。空気中の酸素と反応して徐々にジフェニルジスフィドに酸化されるため、密閉保管が必要です。
- ・その強烈な臭気は周辺環境への影響が大きいため、取り扱いは完全に密閉されたシステム内、または強力な除害装置を備えたドラフト内で行う必要があります。
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人体の 影響 |
- ・毒物及び劇物取締法において「劇物」に指定されています。吸入、経口摂取、皮膚吸収のいずれにおいても非常に有害です。目、皮膚、気道を強く刺激し、頭痛、めまい、吐き気、さらには中枢神経系への影響や肺水腫を引き起こす恐れがあります。皮膚吸収が速いため、接触は極めて危険です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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