塩化ベンジル(Benzyl chloride)
トルエンの側鎖の水素原子1個を塩素で置換した構造を持つ芳香族化合物です。化学的に非常に活性が高く、ベンジル基を導入するための原料として、香料、医薬品、染料、可塑剤などの製造に不可欠な中間体です。一方で、強力な催涙性と毒性を持つため、取り扱いには極めて厳重な管理が求められます。
別名:クロロメチルベンゼン、α-クロロトルエン
| ガス名 |
塩化ベンジル |
分子式 (化学式) |
C7H7Cl |
| 状態 |
液体(揮発性がある) |
| 色 |
無色から微黄色 |
| 臭気 |
刺すような強い刺激臭(催涙性がある) |
燃焼 範囲 vol% |
1.1% から 7.1% |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・香料原料(酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル等の合成)、医薬品中間体、可塑剤(フタル酸ブチルベンジル)の原料、第四級アンモニウム塩(殺菌剤・柔軟剤)の製造、染料、農薬、合成樹脂の原料など。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体です(引火点:約67度)。加熱や燃焼により、塩化水素や一酸化炭素などの有害で腐食性のガスを発生します。水や湿気によって徐々に加水分解され、塩化水素を放出して金属を腐食させます。重合しやすく、特に鉄、アルミニウム、マグネシウムなどの金属粉やルイス酸が存在すると、激しく重合・発熱して爆発する危険性があります。
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人体の 影響 |
- ・毒物及び劇物取締法において「劇物」に指定されています。目、皮膚、粘膜に対して非常に強い刺激性と腐食性があります。蒸気は強力な催涙性を持ち、吸入すると咳、喉の痛み、呼吸困難、さらには肺水腫を引き起こす恐れがあります。皮膚に触れると化学熱傷や皮膚炎を招き、目に入ると深刻な損傷を与える可能性があるため、厳重な防護具の着用が不可欠です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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