β-フェニルエチルアルコール(beta-Phenylethyl alcohol)

ベンゼン環(フェニル基)にエタノール鎖が結合した構造を持つ、最も代表的な芳香族アルコールの一種です。天然にはローズ(バラ)、ジャスミン、ヒヤシンス、オレンジフラワー、イランイランなどの様々な花のエッセンシャルオイル(精油)に極めて主要な香気成分として多量に含まれているほか、お茶やビール、一部の果物、ワインなどの発酵飲料・食品にも含まれています。水にはわずかに溶けますが(常温で約2%前後)、エタノール、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼンなどの多くの有機溶剤には任意の割合で非常によく溶けます。上品で持続性の高いバラ様の芳香特性を持っているため、香料工業において最も重要かつ使用頻度の高い基礎香料の一つです。可燃性があり、目や皮膚に対して強い刺激性を持っています。
別名:2-フェニルエタノール、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルアルコール(ベータ)、ベンジルカルビノール、2-フェニルエチルアルコール

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対象機種
ガス名 β-フェニルエチルアルコール 分子式
(化学式)
C8H10O
状態 液体
無色透明
臭気 非常に上品で気品のある、瑞々しい本物のバラ(ローズ)やハチミツを思わせる、甘く持続性の高い特有のフローラル香
燃焼
範囲 vol%
1.4%から11.9%前後(想定) 爆発等級 1(想定) 発火度 G1
用途
  • ・調合香料原料(ローズ系をはじめとするほぼ全てのフローラル調高級香水、化粧品、石鹸、シャンプー、洗剤、柔軟剤などのトイレタリー製品に広く用いられる必須の芳香成分)、食品フレーバー(飲料、菓子、デザート類へハチミツ、ピーチ、ベリー、イチゴ風味を付与する調味香料)、医薬品や防腐剤(抗菌・保存効果を期待した配合)、有機合成中間体原料。
危険
情報
  • ・引火点が約96度から102度前後の可燃性の液体および蒸気です。常温での引火危険性は比較的低いですが、加熱された状態や高温の作業環境下、あるいは直接の裸火や火花に接触した場合は容易に燃焼します。蒸気は空気より重いため低い場所に滞留しやすいです。
人体の
影響
  • ・通常の使用濃度(香料や食品用の極めて希釈された環境)では安全性は高いですが、原液や高濃度物質の工業的な取り扱いにおいては目、皮膚、および呼吸器の粘膜に対する強い刺激性や軽度の急性毒性(経口・経皮)を持っています。
  • ・液体の飛沫や濃厚な蒸気が目に触れた場合、眼粘膜を強く刺激します。激しい痛み、赤み、涙、結膜炎を引き起こし、適切に処置しない場合、角膜を損傷する恐れがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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