β-ピコリン(beta-Picoline)
ピリジンのメタ位(3位)の水素原子1個がメチル基に置換された構造を持つ、芳香族複素環式化合物(メチルピリジン異性体)の一種です。コールタール留分に含まれるほか、工業的にはアセトアルデヒドとホルムアルデヒド、アンモニアを気相触媒反応させることで大量合成されます。水およびエタノール、ジエチルエーテル、アセトンなどの多くの有機溶剤に任意の割合で非常によく溶けます。ビタミンB群の一つであるニコチン酸(ナイアシン)やニコチン酸アミドの主要な合成原料として、製薬・食品工業分野において非常に重要です。可燃性があり、皮下吸収や蒸気の吸入による急性毒性、目や皮膚への強い刺激性を持っています。
別名:3-メチルピリジン、ベータ-メチルピリジン、3-ピコリン
| ガス名 |
β-ピコリン |
分子式 (化学式) |
C6H7N |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明から微黄色 |
| 臭気 |
ピリジンに類似した、特有のツンとする不快で強烈な甘いピリジン様・不快臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.3%から8.7%前後 |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・医薬品・食品添加物原料(ニコチン酸、ニコチン酸アミド、アナボリックステロイドなどのビタミンB3誘導体合成原料)、農薬原料(除草剤や殺虫剤の中間体)、工業用溶剤、ゴム配合剤・加硫促進剤、四級アンモニウム塩の合成原料。
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危険 情報 |
- ・引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約36度から38度前後)。
- ・常温で引火する危険性があり、加熱された状態や高温の作業環境下、直接の裸火や火花に接触した場合は容易に引火・燃焼します。
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人体の 影響 |
- ・目や呼吸器の粘膜に対する強力な刺激性、および皮膚からの吸収(経皮毒性)を含む急性毒性・中枢神経系への影響を持っています。
- ・揮発した蒸気を吸入すると、鼻、喉、気道の粘膜を激しく刺激して咳、喉の痛み、頭痛、めまい、吐き気、不快感を引き起こします。大量に吸入した場合は中枢神経系を抑制し、強い眠気や歩行困難、意識障害を引き起こす危険があります。
- ・最大の注意点として「皮膚から容易に吸収される(経皮吸収)」ため、広範囲の接触は全身中毒(めまい、吐き気、中枢神経系への影響)を引き起こす恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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