ビフェニル(Biphenyl)

2つのベンゼン環が単結合で直接つながった構造を持つ芳香族炭化水素です。石炭タール中に存在し、工業的にはベンゼンの熱分解によって製造されます。熱安定性が非常に高く、熱媒体としての利用が有名ですが、かつては柑橘類の防カビ剤(ポストハーベスト農薬)としても広く知られていました。
別名:フェニルベンゼン、ジフェニル

レンタル
対象機種
ガス名 ビフェニル 分子式
(化学式)
C12H10
状態 結晶(板状または鱗片状の固体)
白色から淡黄色
臭気 独特の不快な芳香(ゼラニウムに似た香りとも評される)
燃焼
範囲 vol%
0.6% から 5.8% 爆発等級 発火度 G1
用途
  • ・熱媒体(ジフェニルエーテルとの混合物)、有機合成の中間体、防カビ剤(柑橘類の輸入時)、染料助剤、光学材料の原料など。
危険
情報
  • ・可燃性の固体です(引火点:約113度)。粉末状になると空気と混合して粉じん爆発を起こす危険性があります。熱的に安定していますが、加熱や燃焼により刺激性の煙や炭素酸化物を発生します。強酸化剤との接触を避ける必要があります。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、粘膜に対して刺激性があります。粉じんや蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、吐き気、頭痛を引き起こすことがあります。高濃度の曝露は、肝臓や神経系に影響を与える可能性が指摘されています。防カビ剤としての使用については各国の規制により制限されている場合があります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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