ブロモアセトン(Bromoacetone)
アセトンの水素原子1個が臭素原子に置換された構造を持つ、α-ハロケトンの一種です。極めて強力な催涙性を持つことで知られ、歴史的には初期の化学兵器(涙酸ガス)として使用されたこともあります。化学的には反応性が非常に高く、医薬品や有機化合物の合成中間体として利用されますが、その激しい刺激性と毒性から、取り扱いには最高度の注意が必要です。
別名:1-ブロモ-2-プロパノン、臭化アセトニル
| ガス名 |
ブロモアセトン |
分子式 (化学式) |
C3H5BrO |
| 状態 |
液体(揮発性が高く、強い催涙性の蒸気を放つ) |
| 色 |
無色から微黄色(光や熱により徐々に着色し、褐色になる) |
| 臭気 |
刺すような非常に激しい刺激臭(極めて強い催涙性) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
-G123456- |
| 用途 |
- ・有機合成中間体(医薬品、染料、農薬の製造)、化学研究用試薬。
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危険 情報 |
- ・引火性の液体です(引火点:約45度から51度前後)。光や熱に対して不安定であり、分解して臭化水素やその他の有害なガスを発生します。強酸化剤、強塩基、および特定の金属粉との接触は危険です。また、重合して爆発的な反応を起こす可能性があるため、通常は安定剤を加えて冷暗所で保管されます。
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人体の 影響 |
- ・毒物及び劇物取締法において「劇物」に指定されています。極めて強力な催涙剤であり、微量の蒸気でも目に激しい痛みを与え、大量の涙を流させます。目、皮膚、粘膜に対して強い腐食性があり、吸入すると喉や肺を激しく刺激し、肺水腫や呼吸困難を引き起こす恐れがあります。皮膚に触れると化学熱傷を招くため、完全に密閉された防護具の使用が必須です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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