ブロモジメチルボラン(Bromodimethylborane)
ホウ素原子に2つのメチル基と1つの臭素原子が結合した有機ホウ素化合物です。非常に反応性が高く、空気中の水分や酸素と激しく反応します。有機合成化学において、エーテル結合の切断や特定の官能基の導入、ルイス酸触媒として極めて強力な性能を発揮します。取り扱いには不活性ガス雰囲気下での厳重な管理が不可欠な物質です。
別名:ジメチルブロモボラン、臭化ジメチルボラン
| ガス名 |
ブロモジメチルボラン |
分子式 (化学式) |
C2H6BBr |
| 状態 |
液体(揮発性が高い、沸点:約31度から32度) |
| 色 |
無色から微黄色 |
| 臭気 |
極めて刺激性の強い、鼻を突く酸性臭(空気中で加水分解し、臭化水素を発生するため) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・有機合成用試薬(エーテルの開裂反応、アルコールの保護基の脱離)、ルイス酸触媒、有機ホウ素化合物の合成中間体。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性が高く、反応性の激しい危険な物質です。空気(酸素)に触れると自発的に発火する恐れがある(自然発火性)ほか、水や湿気と接触すると激しく反応して、腐食性の高い臭化水素ガスと可燃性のボラン類を発生します。強力な酸化剤、アルコール、アミン類と接触すると爆発的に反応することがあります。加熱や火災時には、有毒な臭素化合物やホウ素酸化物を含む煙を発生します。
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人体の 影響 |
- ・強い腐食性と毒性があり、皮膚へ直接触れると激しい痛み、赤み、重度の化学火傷を引き起こします。また、眼に入ると失明の危険性が非常に高いです。蒸気や加水分解で生じたガスを吸入すると、喉や気道の激しい痛み、咳、呼吸困難、肺水腫を引き起こす恐れがあります。微量でも粘膜を強く侵します。取り扱いの際は、完全に乾燥した不活性ガス(窒素やアルゴン)雰囲気下のグローブボックス等を使用し、防毒マスク、耐薬品性の保護手袋、保護眼鏡、保護衣を必ず着用してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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