ブロモホルム(Bromoform)
メタンの3つの水素原子が臭素原子に置換された構造を持つトリハロメタンの一種です。クロロホルムの臭素アナログに相当します。非常に密度が高く、重い液体であることが大きな特徴です。かつては鎮静剤や溶剤として利用されましたが、現在は主に比重差を利用した鉱物の分離や、化学合成の原料、分析用試薬として用いられています。また、水道水の塩素消毒の副生成物としても微量に検出されることがあります。
別名:三臭化メタン、トリブロモメタン
| ガス名 |
ブロモホルム |
分子式 (化学式) |
CHBr3 |
| 状態 |
重い液体 |
| 色 |
無色から微黄色 |
| 臭気 |
クロロホルムに似た、甘い刺激のある香り |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・重液選鉱(鉱物や宝石の比重選別)、有機合成原料、分析用試薬、溶剤、かつては医薬品(鎮静・鎮咳)。
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危険 情報 |
- ・不燃性ですが、加熱により分解し、臭化水素、臭素、ホスゲンなどの有毒で腐食性のガスを発生します。強力な酸化剤、強塩基、およびアルミニウム、マグネシウムなどの金属粉と激しく反応する危険があります。光や空気により徐々に分解するため、通常は微量のエタノールなどが安定剤として加えられ、褐色瓶で保管されます。
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人体の 影響 |
- ・毒物及び劇物取締法において「劇物」に指定されています。吸入、経口摂取、皮膚吸収のいずれによっても毒性を示します。目や皮膚に対して強い刺激性があり、吸入すると頭痛、めまい、吐き気を引き起こし、高濃度では中枢神経系を抑制して意識喪失を招く恐れがあります。肝臓や腎臓への障害、また発がん性の恐れ(IARCグループ3)も指摘されています。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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