酪酸(Butyric acid)

炭素数4の直鎖飽和脂肪酸で、短鎖脂肪酸の一種です。銀杏や腐敗したバター、あるいは人の蒸れた足の臭いなどの主成分として知られています。天然には哺乳類の乳に含まれるほか、腸内細菌が食物繊維を分解する過程で生成され、大腸のエネルギー源や健康維持に重要な役割を果たす物質としても注目されています。一方で、非常に不快で強烈な悪臭を放つため、取り扱いには注意が必要です。
別名:n-酪酸、ブタン酸、エチル酢酸

レンタル
対象機種
ガス名 酪酸 分子式
(化学式)
C4H8O2
状態 液体
無色透明
臭気 極めて強烈で不快な、酸敗したバターや汗、蒸れた足、嘔吐物のような悪臭
燃焼
範囲 vol%
2.0% から 10.0% 爆発等級 発火度
用途
  • ・香料エステルの製造原料(リンゴやパイナップルの香りなど)、医薬品、食品添加物、動物用飼料添加物、魚の誘引剤、皮革の脱灰剤、化学研究用。
危険
情報
  • ・可燃性の液体です(引火点:約71度から77度前後)。加熱すると引火する恐れがあります。強酸化剤や強塩基、特定の金属と反応します。水に非常によく溶け、エタノールやエーテルにも混和します。
人体の
影響
  • ・腐食性があり、目や皮膚、粘膜に対して強い刺激性を示します。直接触れると重度の化学熱傷を引き起こす可能性があり、蒸気を吸入すると喉の痛み、咳、呼吸困難を招きます。また、経口摂取した場合は消化管に深刻な損傷を与える恐れがあります。取り扱う際は、必ずドラフト内で作業し、不浸透性の手袋、保護眼鏡、防毒マスクを着用してください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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