ブチリルクロライド(Butyryl chloride)

酪酸(ブタン酸)の誘導体である酸塩化物(カルボン酸塩化物)の一種です。化学的に極めて活性が高く、アルコールと反応してエステルを、アミンと反応してアミドを容易に生成します。この高い反応性を利用して、医薬品、農薬、染料、香料などの製造における「ブチリル基」の導入剤として非常に重要な役割を担っています。
別名:塩化ブチリル、n-ブチリルクロリド、塩化ブタンノイル

レンタル
対象機種
ガス名 ブチリルクロライド 分子式
(化学式)
C4H7ClO
状態 液体(発煙性がある)
無色から微黄色
臭気 極めて刺激的で刺すような不快臭(塩化水素と酪酸が混ざったような臭い)
燃焼
範囲 vol%
約2.3%から約10.0%(推定値) 爆発等級 発火度
用途
  • ・医薬品の合成中間体、農薬の製造、香料・染料の原料、有機合成用試薬(アシル化剤)。
危険
情報
  • ・非常に引火性の高い液体です(引火点:約8度から12度)。水と激しく反応し、熱を発しながら有毒で腐食性の高い塩化水素ガスを放出します。空気中の水分(湿気)とも反応して発煙します。熱、火花、火気に近づけると容易に燃焼し、爆発性混合気体を形成します。
人体の
影響
  • ・極めて強い腐食性と刺激性があります。目や皮膚に触れると激しい化学熱傷を引き起こし、組織を深く損傷します。目に入った場合は失明の恐れがあります。蒸気を吸入すると、鼻、喉、気管支を激しく刺激し、咳、窒息感、呼吸困難を引き起こし、最悪の場合は肺水腫を招きます。取り扱いの際は、防毒マスク、耐薬品性の保護手袋、保護眼鏡、保護衣を着用し、必ず局所排気装置のある高度な安全管理下で使用してください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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