二硫化炭素(Carbon disulfide)
炭素と硫黄からなる、無機化合物の一種です。常温では揮発性の高い液体で、水にはほとんど溶けませんが、脂質や樹脂、ゴムなどを非常によく溶かす強力な溶剤としての性質を持ちます。レーヨン(人絹)やセロハンの製造工程において不可欠な物質ですが、極めて引火しやすく、かつ毒性が非常に強いため、化学物質の中でも特に危険なものの一つとして知られています。
別名:二硫化炭素(にりゅうかたんそ)、ビスルフィド炭素
| ガス名 |
二硫化炭素 |
分子式 (化学式) |
CS2 |
| 状態 |
液体(非常に揮発性が高い) |
| 色 |
無色(不純物が混ざると黄色を帯びることがある) |
| 臭気 |
純粋なものは芳香があるが、通常は不純物による不快な大根の腐敗臭のような悪臭がある |
燃焼 範囲 vol% |
1.0%から50.0%(非常に広い) |
爆発等級 |
3 |
発火度 |
G5 |
| 用途 |
- ・ビスコースレーヨン・セロハンの製造原料、ゴムの加硫促進剤の原料、油脂・樹脂・ワックスの抽出溶剤、四塩化炭素の原料、農薬(くん蒸剤)の原料。
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危険 情報 |
- ・極めて危険な引火性液体です。引火点がマイナス30度と非常に低く、さらに発火点も約90度から100度と極端に低いため、熱い蒸気管に触れただけで発火する恐れがあります。燃焼範囲が非常に広く、静電気によるわずかな火花でも容易に爆発します。また、空気より重いため(比重 約2.6)、漏洩すると床面に滞留して広範囲に火災が広がる危険があります。
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人体の 影響 |
- ・急性および慢性の強い毒性があります。高濃度の蒸気を吸入すると中枢神経系が抑制され、意識喪失や呼吸停止を招く恐れがあります。慢性的な曝露は、精神障害、視覚障害、多発性神経炎、動脈硬化などの重篤な健康被害を引き起こします。皮膚からも吸収されやすく、皮膚炎や火傷のような症状を誘発します。取り扱いの際は、防毒マスク(有機ガス用)、不浸透性の保護手袋、保護眼鏡、全身防護衣の着用が必須です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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