クロロアミン(Chloramine)
アンモニアの水素原子一つが塩素原子に置換された化合物です。水道水の消毒において、遊離塩素よりも残留効果が長く、トリハロメタンの生成を抑制できるため「二次消毒剤」として広く利用されています。しかし、家庭用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)とアンモニア系洗剤を混ぜた際に発生する有毒ガスの正体としても知られており、取り扱いには注意が必要です。
別名:モノクロロアミン(Monochloramine)、クロラミン、クロロアミド、一塩化アミン
| ガス名 |
クロロアミン |
分子式 (化学式) |
NH2Cl |
| 状態 |
液体(非常に不安定なため、通常は水溶液として存在します) |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
強い刺激臭(いわゆる「プールの臭い」は、このクロロアミンが原因であることが多いです) |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
– |
発火度 |
– |
| 用途 |
- ・水道水の消毒、冷却水の殺菌、有機合成における試薬(アミンの製造など)、プールの水処理。
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危険 情報 |
- ・非常に不安定な物質であり、高濃度では爆発的に分解する恐れがあります。特に純粋な液体状態では極めて危険です。酸と反応すると有毒な塩素ガスを放出します。また、有機物や還元剤と接触すると激しく反応します。加熱や光によっても分解が促進されます。廃棄や漏洩時の処理は、大量の水で希釈するか、還元剤(チオ硫酸ナトリウムなど)を用いて無害化する必要があります。
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人体の 影響 |
- ・目、皮膚、粘膜に対して強い刺激性があります。蒸気を吸入すると、鼻や喉の痛み、咳、呼吸困難を引き起こし、高濃度では肺水腫の原因となります。皮膚に付着すると炎症や化学熱傷を起こします。また、水道水中のクロロアミンは腎臓透析患者にとって有害(溶血性貧血の原因)となるため、透析プロセスでは除去が必須です。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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