クロロアセトン(Chloroacetone)
アセトンの水素原子一つが塩素原子に置換された有機塩素化合物です。強い催涙性を持つことで知られ、第一次世界大戦中には化学兵器として使用された歴史もあります。非常に反応性が高く、医薬品、農薬、染料などの精密化学品を合成するための重要な中間体(アシル化剤・アルキル化剤)として現代の化学工業において利用されています。
別名:1-クロロ-2-プロパノン、モノクロロアセトン、クロロプロパノン
| ガス名 |
クロロアセトン |
分子式 (化学式) |
C3H5ClO |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色から淡黄色(光や空気によって褐色に変化しやすい) |
| 臭気 |
極めて刺激的で、鼻や目を刺すような強烈な臭気(催涙性) |
燃焼 範囲 vol% |
約3.4%から約14.5%(推定値) |
爆発等級 |
– |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・医薬品・農薬の合成中間体、写真現像薬の添加剤、染料の原料、香料の合成、有機合成試薬。
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危険 情報 |
- ・引火性の高い液体です(引火点:約30度から35度前後)。常温で引火する危険があり、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。光や熱によって不安定になりやすく、重合して爆発的な反応を起こす恐れがあるため、通常は安定剤(炭酸カルシウムなど)が添加されます。酸化剤と接触すると激しく反応します。
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人体の 影響 |
- ・極めて強い刺激性と毒性があります。最大の特徴は強力な催涙作用で、低濃度でも目に激しい痛みと涙を引き起こします。皮膚に付着すると炎症や化学熱傷を起こし、皮膚からも吸収されます。蒸気を吸入すると、喉の痛み、激しい咳、呼吸困難を引き起こし、高濃度では肺水腫を招く恐れがあります。取り扱いの際は、防毒マスク、耐薬品性の保護手袋、保護眼鏡、保護衣を着用し、必ず局所排気装置のある高度な安全管理下で使用してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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