クメン(Cumene)
ベンゼン環にイソプロピル基が結合した芳香族炭化水素です。原油中に含まれるほか、ベンゼンとプロピレンのアルキル化反応によって工業的に大量生産されています。主に「クメン法」と呼ばれるフェノールとアセトンの同時製造プロセスの出発原料として極めて重要です。また、高オクタン価ガソリンの配合成分としても利用されます。
別名:イソプロピルベンゼン、2-フェニルプロパン
| ガス名 |
クメン |
分子式 (化学式) |
C9H12 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
芳香族特有の、ガソリンに似た鋭い刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
0.9%から6.5% |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・フェノールおよびアセトンの製造原料(クメン法)、高オクタン価ガソリンの添加剤、塗料・ラッカーの溶剤、エナメル洗浄剤、有機合成用中間体。
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危険 情報 |
- ・常温で引火する危険があり(引火点:約31度から35度前後)、蒸気は空気と混合して爆発性気体を形成します。蒸気は空気より重いため、低所に滞留しやすく、遠くの火源から引火・逆火する恐れがあります。空気中で酸化されると爆発性の過酸化物(クメンヒドロペルオキシド)を生成しやすいため、長期間の保存には注意が必要です。
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人体の 影響 |
- ・吸入により頭痛、めまい、眠気、吐き気、意識混濁などの中枢神経抑制作用(麻酔作用)を引き起こします。皮膚、目、粘膜に対して刺激性があります。皮膚から吸収されることもあり、長期間の接触は脱脂作用による皮膚炎を招きます。また、国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対しておそらく発がん性がある(Group 2B)」と分類されています。取り扱いの際は、防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡を着用してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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