シクロペンタジエン(Cyclopentadiene)

炭素数5の環状不飽和炭化水素で、環の中に2つの二重結合を持つ共役ジエンです。石油のナフサ分解の副産物(C5留分)から得られます。極めて反応性が高く、常温に放置すると自発的にディールス・アルダー反応を起こして「ジシクロペンタジエン」へと重合します。そのため、市販品はジシクロペンタジエンとして流通しており、使用直前に蒸留(分解)して単量体に戻すのが一般的です。有機金属化学(フェロセンなどのメタロセンの原料)や樹脂原料として非常に重要です。
別名:1,3-シクロペンタジエン、CPD

レンタル
対象機種
ガス名 シクロペンタジエン 分子式
(化学式)
C5H6
状態 液体(非常に揮発性が高い)
無色透明
臭気 不快な刺激を伴う、特有のテルペン様または樟脳のような臭気
燃焼
範囲 vol%
1.5%から9.2%前後 爆発等級 発火度
用途
  • ・合成樹脂(ポリジシクロペンタジエン、石油樹脂)の原料、メタロセン(フェロセン等)の製造原料、農薬・殺虫剤の中間体、難燃剤、香料、ディールス・アルダー反応の試薬。
危険
情報
  • ・極めて引火性の高い液体(引火点:約0度以下、文献によりマイナス値)で、常温で容易に爆発性混合気体を形成します。熱や日光、触媒の存在により激しく重合し、発熱して容器を破裂させる危険があります。また、空気中の酸素と反応して爆発性の過酸化物を生成しやすいため、取り扱いには細心の注意が必要です。
人体の
影響
  • ・目、皮膚、粘膜に対して強い刺激性があり、蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こし、高濃度では中枢神経系を抑制する麻酔作用が現れます。腎臓や肝臓への悪影響を及ぼす恐れも指摘されています。取り扱いの際は、防毒マスク、保護手袋、保護眼鏡を必ず着用し、局所排気装置のある環境で使用してください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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