デカヒドロナフタリン(Decahydronaphthalene)
ナフタリン(ナフタレン)の2つの環すべてに水素を添加して完全に飽和させた脂環式炭化水素です。シス型とトランス型の2つの幾何異性体が存在します。非常に高い溶解力を持ち、揮発性が低く引火点が高いことから、安全性の高い工業用溶剤として広く利用されています。ナフタリンから一段階の水素化反応によって工業的に大量生産されています。
別名:デカリン、ビシクロ[4.4.0]デカン
| ガス名 |
デカヒドロナフタリン |
分子式 (化学式) |
C10H18 |
| 状態 |
液体(粘性がある |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ナフタリンに似た、あるいはメントールのような特有の芳香 |
燃焼 範囲 vol% |
0.7%から4.9%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G2 |
| 用途 |
- ・溶剤(油脂、ゴム、樹脂、ワックス、塗料)、燃料添加剤、靴墨・ワックスの成分、洗浄剤、有機合成の中間体、高沸点溶媒。
|
危険 情報 |
- ・常温での引火の危険は比較的低いですが、加熱(引火点:約57度から58度)すると引火し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。蒸気は空気より重いため低い場所に滞留し、遠方の火源から引火・逆火する恐れがあります。強酸化剤との接触を避けてください。空気と長時間接触すると爆発性の過酸化物を生成することがあるため、貯蔵には注意が必要です。
|
人体の 影響 |
- ・目、皮膚、粘膜に対して刺激性があり、蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こし、高濃度では中枢神経系を抑制する麻酔作用が現れます。皮膚に長時間触れると脱脂作用により皮膚炎を招くことがあります。腎臓への影響が指摘されることもあるため、長期間の曝露は避けるべきです。取り扱いの際は、適切な保護手袋、保護眼鏡、必要に応じて防毒マスクを着用してください。
|
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
|
|
発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
|
デカヒドロナフタリン(Decahydronaphthalene)でお悩みならプロに相談!!