ジブロモアセチレン(Dibromoacetylene)

アセチレンの2つの水素原子がどちらも臭素原子に置換された、非常に反応性が高く不安定なハロゲン化アルキンです。分子構造が直線的で、三重結合の両端に重い臭素原子を持つため、化学的に極めて不安定であり、空気(酸素)に触れると自発的に発火したり、わずかな刺激で爆発したりする性質を持っています。そのため、一般的な工業用途ではなく、厳重な管理下での特殊な有機合成研究にのみ用いられます。
別名:ジブロモエチン

レンタル
対象機種
ガス名 ジブロモアセチレン 分子式
(化学式)
C2Br2
状態 液体(揮発性が非常に高い、沸点:約76度前後だが沸騰前に分解・爆発の危険あり)
無色(純粋な状態)
臭気 非常に不快で鋭い刺激臭
燃焼
範囲 vol%
爆発等級 発火度
用途
  • ・有機合成化学における特殊な試薬(ジブロモビニル基の導入など)、学術研究用。
危険
情報
  • ・極めて危険な物質です。空気中で自発的に発火(自然発火性)し、激しく燃焼します。また、衝撃、摩擦、加熱に対して非常に敏感で、容易に爆発的な分解反応を起こします。酸素や水、金属(特に銅や銀)と反応してさらに不安定な化合物を生成するため、取り扱いは不活性ガス(窒素やアルゴン)雰囲気下、かつ極低温で行う必要があります。
人体の
影響
  • ・毒性が非常に強く、目、皮膚、粘膜に対して激しい腐食性を示し、蒸気を吸入すると、肺水腫、喉の激しい痛み、咳、呼吸困難を引き起こして、致命的な影響を与える恐れがあります。また、中枢神経系への強い悪影響や、重篤な全身毒性を引き起こす可能性があります。万が一皮膚に触れた場合は、激しい化学火傷を招きます。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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