ジブロモクロロメタン(Dibromochloromethane)

メタンの4つの水素原子のうち、2つが臭素原子、1つが塩素原子に置き換わったトリハロメタンの一種です。主に水道水の塩素消毒の過程で、水中の有機物と塩素が反応して生成される「消毒副生成物」として知られています。自然界では藻類などによって微量に生成されることもあります。重く、揮発性のある液体で、化学的には安定していますが、環境汚染物質としての側面が強い化合物です。
別名:クロロジブロモメタン、二臭化一塩化メタン、モノクロロジブロモメタン

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対象機種
ガス名 ジブロモクロロメタン 分子式
(化学式)
CHBr2Cl
状態 液体(重い液体、比重:約2.4)
無色から淡黄色
臭気 クロロホルムに似た、甘く特有の刺激臭
燃焼
範囲 vol%
爆発等級 発火度
用途
  • ・有機合成の溶剤、難燃剤の原料、研究用試薬。過去には化学工業で中間体として利用されましたが、現在は主に環境分析の標準物質としての利用が中心です。
危険
情報
  • ・不燃性の液体ですのでジブロモクロロメタン自体が燃えることはありませんが、火災などの高温下で分解し、塩化水素、臭化水素、ホスゲンなどの有毒で腐食性のガスを発生します。強塩基やアルミニウム、マグネシウムなどの活性金属と激しく反応する恐れがあります。
人体の
影響
  • ・中枢神経系、肝臓、腎臓に対して毒性があります。吸入や経口摂取により、頭痛、めまい、吐き気、眠気を引き起こし、高濃度では意識喪失を招くことがあります。長期的な曝露は肝機能や腎機能の障害を引き起こす可能性があります。また、国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(Group 3:分類できないが、一部の動物実験で疑いあり)」とされています。水道水質基準では厳格な含有量が定められています。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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