ジクロロメタン(Dichloromethane)
メタンの2つの水素原子が塩素原子に置き換わったハロゲン化炭化水素です。有機溶剤として極めて優れた溶解力を持ち、不燃性(常温)で乾燥が速いことから、工業的に非常に広く利用されています。しかし、高い揮発性による吸入事故や、環境汚染、発がん性のリスクが指摘されており、法規制が強化されている物質でもあります。
別名:塩化メチレン、メチレンクロライド、DCM
| ガス名 |
ジクロロメタン |
分子式 (化学式) |
CH2Cl2 |
| 状態 |
液体(揮発性が非常に高い、沸点:約40度、比重:1.33) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
エーテルに似た、甘く鋭い刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
13%から22%(高温時または高エネルギー火源がある場合) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・金属部品の脱脂洗浄剤、塗料剥離剤(リムーバー)、抽出剤(カフェインの除去、薬品製造)、樹脂の溶剤、ウレタンフォームの発泡助剤、化学分析用の溶媒。
|
危険 情報 |
- ・常温では不燃性ですが、高濃度の蒸気は特定の条件下で燃焼範囲を持ちます。火災などの高温下で分解すると、極めて有毒なホスゲン、塩化水素、一酸化炭素を発生します。強酸化剤、強塩基、およびアルミニウム、マグネシウムなどの活性金属との接触を避けてください(※特にアルミニウム粉末とは激しく反応し、爆発の危険があります)。
|
人体の 影響 |
- ・中枢神経系、肝臓、腎臓に対して毒性があります。吸入すれば頭痛、めまい、吐き気、意識混濁を引き起こし、高濃度では呼吸停止や死亡に至る恐れがあります(麻酔作用)。体内で代謝されて一酸化炭素を生成するため、一酸化炭素中毒と同様の症状(血液の酸素運搬能力低下)を引き起こします。直接触れると化学火傷や皮膚炎を引き起こします。国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対して発がん性がある(Group1)」に分類されています。
|
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
|
|
発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
|
ジクロロメタン(Dichloromethane)でお悩みならプロに相談!!