ジエチルエーテル(Diethyl Ether)
エタノール2分子から水が1分子取れて縮合した構造を持つ、代表的な脂肪族エーテルです。単に「エーテル」と呼ぶ場合は通常この物質を指します。非常に揮発性が高く、極めて引火しやすい液体です。かつては吸入麻酔薬として世界中で広く利用されていましたが、引火の危険性や副作用のため、現在は工業用の溶剤や実験室での抽出用溶媒としての利用が主となっています。
別名:エチルエーテル、酸化エチル、エトキシエタン
| ガス名 |
ジエチルエーテル |
分子式 (化学式) |
C4H10O |
| 状態 |
液体(非常に揮発性が高く、沸点は約34.6度) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
特有の甘く鋭い刺激臭(エーテル臭) |
燃焼 範囲 vol% |
1.9%から48.0%(非常に広い燃焼範囲を持ちます) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G4 |
| 用途 |
- ・溶剤(油脂、樹脂、ゴム、ニトロセルロースの溶解)、抽出剤(分析化学)、化学合成の反応溶媒(グリニャール試薬の調製など)、始動補助液(エンジン用)、かつての吸入麻酔薬。
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危険 情報 |
- ・極めて引火性の高い液体です(引火点:マイナス45度)。常温で激しく蒸発し、蒸気は空気より重いため床面などの低所に広範囲に滞留し、遠方の火源(静電気、スイッチの火花など)から引火・逆火する危険が非常に高いです。また、空気中の酸素と反応して爆発性の過酸化物を生成しやすいため、蒸留や長期間の保存には厳重な注意が必要です。(発火点:約160度。非常に低いため、スチームパイプや露出した電球などでも発火する危険があります)
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人体の 影響 |
- ・中枢神経系に対して強い抑制作用(麻酔作用)があります。
- ・吸入:喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気、眠気を引き起こし、高濃度では意識喪失、呼吸停止に至る恐れがあります。
- ・長期曝露:食欲不振、過度の疲労感、精神的な不安感などを引き起こすことがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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