フタル酸ジエチル(Diethyl Phthalate)
フタル酸とエタノールから形成されるエステルで、代表的なフタル酸エステル類の一つです。無色で粘性の低い液体で、多くの有機溶媒によく溶けます。プラスチック(特にセルロース樹脂)の可塑剤や、香料の保留剤として広く利用されています。他のフタル酸エステル(DOPなど)に比べて分子量が小さく、溶剤としての性質も併せ持っています。
別名:DEP、フタル酸ジエチルエステル、1,2-ベンゼンジカルボン酸ジエチル
| ガス名 |
フタル酸ジエチル |
分子式 (化学式) |
C12H14O4 |
| 状態 |
液体(油状、わずかに粘性がある) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ほとんど無臭、またはわずかに苦味のある非常に弱い芳香 |
燃焼 範囲 vol% |
0.75%からデータなし(高沸点・低揮発性のため常温では爆発範囲に達しません) |
爆発等級 |
1(想定) |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・可塑剤(セルロース樹脂、ポリ酢酸ビニルなど)、香料の保留剤・溶剤(香水、化粧品)、染料の溶剤、殺虫剤の溶剤、ニトロセルロースの安定剤、変性アルコールの添加剤。
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危険 情報 |
- ・引火点が高いため常温での引火危険は低い(引火点:約150度から160度前後)ですが、加熱時や火災時には燃焼します。強酸化剤との接触を避けてください。燃焼や熱分解により、刺激性のガスや一酸化炭素、二酸化炭素を発生します。
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人体の 影響 |
- ・毒性は比較的低いとされていますが、目や皮膚、粘膜に対して刺激性があります。直接触れると、赤み、痛み、軽い炎症を引き起こすことがあります。高温での取り扱いなどで発生した蒸気を吸入すると、めまい、吐き気、喉の痛みを感じることがあります。長期的な影響:一部のフタル酸エステル類と同様に、内分泌撹乱作用(環境ホルモン)への懸念から、玩具や食品接触材料などの特定の用途では規制が行われている場合があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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