ジエチル硫酸(Diethyl Sulfate)
硫酸とエタノールから形成されるジエステルで、強力なエチル化剤として有機合成化学で広く利用される化合物です。非常に反応性が高く、水と接触すると徐々に加水分解して硫酸とエタノールを生成します。工業的に重要な物質ですが、強力な毒性と発がん性を持ち、取り扱いには極めて厳重な注意を要する危険な化学物質です。
別名:硫酸ジエチル、ジエチルサルフェート、DES
| ガス名 |
ジエチル硫酸 |
分子式 (化学式) |
C4H10O4S |
| 状態 |
液体(油状、重い液体、比重:約1.18) |
| 色 |
無色透明(不純物を含むと淡黄色) |
| 臭気 |
かすかなペパーミントのような芳香、または無臭(ただし吸入は極めて危険) |
燃焼 範囲 vol% |
4.1%からデータなし(高沸点のため常温では爆発範囲に達しにくいが、加熱時は危険) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・有機合成におけるエチル化剤(染料、医薬品、農薬の製造)、第四級アンモニウム塩の製造、繊維の仕上げ剤の原料、潤滑油の添加剤。
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危険 情報 |
- ・可燃性の液体です(引火点:約104度)。引火点は比較的高めですが、加熱すると引火の危険があります。水と反応して腐食性の高い硫酸を生成します。熱分解すると、有毒な硫黄酸化物(SOx)を発生します。また、強力な酸化剤との接触を避けてください。
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人体の 影響 |
- ・極めて有毒であり、腐食性があります。吸入すると喉の痛み、咳、呼吸困難を引き起こし、肺水腫を招く恐れがあります。症状が遅れて現れることがあるため注意が必要です。国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対して発がん性がある(Group 1)」に分類されています。強力な変異原性(遺伝子への影響)も認められています。取り扱いの際は、送気マスク、完全な不浸透性保護衣、保護手袋、保護眼鏡を着用し、完全に密閉された設備や局所排気装置下で作業してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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