硫化ジエチル(Diethyl Sulfide)

2つのエチル基が硫黄原子に結合した構造を持つ、代表的な有機硫黄化合物(スルフィド)です。エーテルに似た構造ですが、酸素の代わりに硫黄を持つため、極めて強烈で不快な臭気を放ちます。非常に揮発性が高く、引火しやすい液体であり、化学合成の溶剤や中間体として利用されます。
別名:エチルスルフィド、3-チアペンタン、ジエチルスルフィド

レンタル
対象機種
ガス名 硫化ジエチル 分子式
(化学式)
C4H10S
状態 液体(揮発性が高い)
無色透明
臭気 極めて強烈で不快な、ニンニクや腐った玉ねぎに似た臭気
燃焼
範囲 vol%
データなし(参考:類似物質のメチルスルフィドは約2%から20%程度) 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・有機合成用溶剤、化学合成の中間体原料、鉱物の浮遊選別剤、ガスの着臭剤(微量で強い臭気を放つため)、めっき液の添加剤。
危険
情報
  • ・非常に引火性の高い液体(引火点:約マイナス10度)ですので、常温で容易に蒸発し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。燃焼や熱分解により、有毒な硫黄酸化物(SOx)を発生します。その強烈な臭気から、微量の漏洩でも周辺にパニックを引き起こす可能性があるため、密閉管理には細心の注意が必要です。
人体の
影響
  • ・強烈な悪臭により、低濃度でも不快感や吐き気を催すことがあります。また、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。高濃度では麻酔作用が現れることがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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