ジエチレングリコールジメチルエーテル(Diethylene glycol dimethyl ether)
ジエチレングリコールの両端のヒドロキシ基がメチルエーテル化された構造を持つ、グリコールジエーテル系(グライム類)の有機溶剤です。「ジグライム(Diglyme)」という略称・通称で広く知られています。分子内に水酸基(-OH)を持たない非プロトン性極性溶媒であり、水だけでなく、アルコール、エーテル、各種炭化水素など、ほとんどの有機溶剤と任意の割合で混ざり合います。高沸点(約162度)で熱的・化学的に比較的安定しており、優れた溶解力を持つことから、高度な化学合成の反応溶媒や各種コーティング剤の溶剤として重宝されてきましたが、近年はその高い生殖毒性が問題視され、取り扱いには厳しい規制や代替化が進められています。
別名:ビス(2-メトキシエチル)エーテル、ジグライム、2,5,8-トリオキサノナン、DGDE
| ガス名 |
ジエチレングリコールジメチルエーテル |
分子式 (化学式) |
C6H14O3 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
穏やかで、かすかに甘みのある特有のエーテル臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.3%から17.4%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・有機合成化学における非プロトン性極性反応溶媒(グリニャール反応、水素化ホウ素ナトリウム等の還元反応用など)、各種ポリマー(ニトロセルロース、ポリアミド、フッ素樹脂など)の溶解・紡糸溶剤、半導体・液晶製造用レジスト溶剤や剥離洗浄剤、各種インキ・塗料の配合溶剤。
|
危険 情報 |
- ・可燃性の液体および蒸気です(引火点:約57度から58度前後)。常温での引火危険性は比較的低いですが、夏季の直射日光下、機械の熱、ヒーターの近くなどで液温が引火点以上に達した場合、火源があれば容易に引火・燃焼し、空気と混ざることで爆発性混合気体をつくります。
|
人体の 影響 |
- ・吸入、経皮、経口のすべての経路から極めて容易に吸収され、重篤な生殖毒性(胎児への発達悪影響など)を引き起こすため厳重な警戒が必要です。
- ・体内で代謝されると「メトキシ酢酸」などを生成し、これが強力な生殖細胞毒性・催奇形性を示します。男女ともに生殖能を損なう(精子減少など)恐れがあり、特に妊婦が吸入または皮膚から吸収した場合、胎児への深刻な発達悪影響(奇形、発育不全)や流産を引き起こす危険性が高く認識されています。
|
爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
|
|
発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
|
ジエチレングリコールジメチルエーテル(Diethylene glycol dimethyl ether)でお悩みならプロに相談!!