ジエチレングリコールモノメチル(Diethylene glycol monomethyl ether)
エチレングリコールが2分子縮合したジエチレングリコールの一方のヒドロキシ基がメチルエーテル化された構造を持つ、グリコールエーテル系の有機溶剤です。「メチルカルビトール」という別名でも広く知られています。親水性のエーテル結合と親油性のアルコール性水酸基を併せ持つため、水をはじめ、多くの有機溶剤や樹脂、油脂類と非常によく混ざり合います。高沸点(約194度)で蒸発速度が極めて穏やかであり、優れた溶解力を持つことから、各種塗料や印刷インキ、電子材料用の高性能な溶剤として幅広く利用されています。単分子のエチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)に比べて、生殖毒性などの人体への有害性が比較的低いことも特徴です。
別名:2-(2-メトキシエトキシ)エタノール、メチルカルビトール、MDG
| ガス名 |
ジエチレングリコールモノメチル |
分子式 (化学式) |
C5H12O3 |
| 状態 |
液体 |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
穏やかで、かすかに甘みのある特有のエーテル臭 |
燃焼 範囲 vol% |
1.2%から11.0%前後(測定条件や文献により多少の前後があります) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・印刷インキ(高級グラビアインキ、スクリーンプリントインキなど)の遅乾性溶剤、各種塗料(繊維素塗料、合成樹脂塗料など)の溶剤・レベリング剤、染料の溶剤・染色助剤、自動車用ブレーキ液(ブレーキフルード)の配合成分、ジェット燃料の氷結防止添加剤、有機合成の反応溶媒。
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危険 情報 |
- ・引火点が約90度から93度前後の、可燃性の液体および蒸気です。常温での引火危険性は比較的低いですが、加熱時や高温下、または火源がある場合には燃焼します。
- ・空気(酸素)と長期間接触すると、可燃性の有機過酸化物を生成することがあり、これが濃縮・加熱されると爆発の危険が生じます。
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人体の 影響 |
- ・エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)と比較すると毒性は低いですが、目や粘膜への刺激性、および中枢神経系への抑制作用があります。また、大量に摂取または曝露された場合は生殖能や胎児への悪影響の恐れが指摘されています。
- ・誤って飲み込んだ場合、強い消化管刺激、吐き気、下痢を引き起こし、多量の場合は腎臓や肝臓などの内臓、および中枢神経系に障害を与える恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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