ジグリシジルエーテル(Diglycidyl Ether)

分子内に2つのエポキシ基(グリシジル基)を持つ反応性の高いエーテル化合物です。エポキシ樹脂の希釈剤や架橋剤として利用されますが、非常に強力な刺激性と毒性、そして発がん性の疑いがあるため、工業的にはより安全な誘導体(長鎖アルキルのグリシジルエーテルなど)に置き換えられる傾向にあります。化学研究や特定の樹脂合成において、高度な反応性を利用するために用いられます。
別名:ジ(2,3-エポキシプロピル)エーテル、ビス(2,3-エポキシプロピル)エーテル、DGE

レンタル
対象機種
ガス名 ジグリシジルエーテル 分子式
(化学式)
C6H10O3
状態 液体
無色透明
臭気 不快な刺激臭
燃焼
範囲 vol%
爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・エポキシ樹脂の反応性希釈剤、架橋剤、繊維処理剤、安定剤(塩化ビニル樹脂等)、有機合成中間体。
危険
情報
  • ・加熱により引火する危険があり(引火点:約64度から66度)、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。強力な酸化剤、強酸、強塩基、アミン類と激しく反応し、制御不能な重合反応を起こして発熱・破裂する恐れがあります。燃焼時には一酸化炭素や刺激性の煙を発生します。日本の消防法において危険物(第四類 第二石油類 非水溶性液体)に該当し、多くの自治体や規制当局で有害物質として厳格に管理されています。
人体の
影響
  • ・極めて有害であり、強い腐食性と感作性があります。直接触れると激しい刺激、炎症、化学火傷を引き起こします。皮膚から容易に吸収され、全身毒性を引き起こす可能性があります。強力な皮膚感作性があり、一度接触すると次から少量でも激しいアレルギー反応(かぶれ)を起こすようになります。蒸気を吸入すると、喉や気道の激しい痛み、咳、呼吸困難を引き起こし、肺水腫を招く恐れがあります。造血器官(骨髄)や生殖器への影響、および発がん性の疑いが指摘されています。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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