ジヨードメタン(Diiodomethane)
メタンの2つの水素原子がヨウ素原子に置換された有機ヨウ素化合物です。特筆すべきは、室温で液体である非金属物質の中で極めて高い密度(比重:約3.32)を持つことです。光に非常に敏感で、分解すると遊離したヨウ素により褐色を帯びる性質があります。その高い屈折率と密度を活かし、鉱物学や宝石の鑑定、有機合成の試薬として利用されます。
別名:二ヨウ化メチレン、ヨウ化メチレン
| ガス名 |
ジヨードメタン |
分子式 (化学式) |
CH2I2 |
| 状態 |
液体(非常に重い、油状) |
| 色 |
無色透明(ただし、光による分解で容易に黄色から褐色に変色する) |
| 臭気 |
クロロホルムに似た、わずかに甘い刺激臭 |
燃焼 範囲 vol% |
– |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・鉱物・宝石の比重測定および鑑定(重液として)、高い屈折率を利用した光学測定(屈折液)、有機合成原料(シクロプロパン環を形成するシモンズ・スミス反応など)、屈折率調整剤。
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危険 情報 |
- ・引火点は高い(約110度以上)ため、常温での引火危険性は低いですが、可燃性です。最大の特徴は熱や光に対する不安定さです。光や加熱により分解し、腐食性・毒性の強いヨウ素蒸気やヨウ化水素、一酸化炭素などを発生します。強力な酸化剤、強塩基、およびマグネシウムやアルミニウムなどの軽金属粉末と激しく反応する恐れがあります。光による分解を防ぐため、褐色の遮光瓶に入れ、銅片などを安定剤として加えて冷暗所に密閉保管してください。
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人体の 影響 |
- ・刺激性および有害性があります。ヨウ素化合物であるため、過剰な接触は甲状腺機能に影響を与える可能性があります。蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。中枢神経系への影響や、肝臓・腎臓への負担がかかる恐れがあります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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