イソプロピルエーテル(Diisopropyl Ether)

2つのイソプロピル基が酸素原子に結合した構造を持つエーテル化合物です。水にはほとんど溶けませんが、多くの有機溶剤や樹脂、油脂をよく溶かす性質があります。ジエチルエーテル(一般に言われるエーテル)に比べて沸点が高く、揮発性がやや低いため、工業的な抽出溶剤として使い勝手が良いとされています。ただし、エーテル類の中でも特に爆発性の過酸化物を生成しやすい性質があり、取り扱いには厳重な注意が必要です。
別名:ジイソプロピルエーテル、DIPE、2-イソプロポキシプロパン

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対象機種
ガス名 イソプロピルエーテル 分子式
(化学式)
C6H14O
状態 液体(揮発性が高い、沸点:約68度)
無色透明
臭気 特有のエーテル臭(わずかに鋭い甘い臭気)
燃焼
範囲 vol%
1.4%から21.0% 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・油脂、ワックス、樹脂、ゴムの抽出溶剤、医薬品・香料の製造工程における反応溶剤、ガソリンのオクタン価向上剤(添加剤)、分析化学における抽出試薬。
危険
情報
  • ・引火点が約マイナス28度の、極めて引火性の高い液体です。常温で容易に蒸発し、蒸気は空気と混合して広範囲で爆発性混合気体を形成します。
    最大の特徴として、空気中の酸素と反応して「爆発性の過酸化物」を極めて生成しやすい(ジエチルエーテル等よりも生成が早い)点が挙げられます。容器の開封後や長期保存、蒸留(濃縮)の際には、過酸化物による爆発の危険が非常に高いため、必ず過酸化物の有無を確認する必要があります。
人体の
影響
  • ・刺激性および麻酔作用があ、直接触れると刺激、赤み、痛み、炎症を引き起こします。脱脂作用があるため皮膚荒れの原因となります。蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。高濃度では強い麻酔作用が現れ、意識混濁や呼吸抑制を招く恐れがあります。取り扱いの際は、防爆型の局所排気装置下で、防毒マスク、導電性の不浸透性保護手袋、保護眼鏡を必ず着用してください。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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