ジケテン(Diketene)
ケテンの二量体であり、4員環のラクトン構造を持つ非常に反応性に富んだ有機化合物です。多くの化学物質と容易に反応してアセトアセチル基を導入できるため、医薬品、農薬、染料などの合成中間体として極めて重要な役割を果たしています。一方で、化学的に不安定で自発的に重合しやすく、毒性や刺激性も非常に強いため、取り扱いには高度な専門知識と設備が必要な物質です。
別名:4-メチレン-2-オキセタノン、3-ブテン-3-オリド
| ガス名 |
ジケテン |
分子式 (化学式) |
C4H4O2 |
| 状態 |
液体(揮発性がある、沸点:約127度) |
| 色 |
無色透明(純粋なもの)から淡黄色 |
| 臭気 |
極めて刺激性の強い、鼻を突くような不快臭 |
燃焼 範囲 vol% |
2.0%から11.7%前後 |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・アセト酢酸エステル類の製造(溶剤・合成原料)、医薬品(鎮痛剤、ビタミン剤等)の中間体、農薬の中間体、染料・顔料(アセトアセトアニリド類)の原料、紙サイズ剤(AKD)の原料。
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危険 情報 |
- ・常温付近(引火点:約33度)で引火する危険があります。最大の特徴は「重合の危険性」です。酸、塩基、アミン類、あるいは熱や光によって激しく重合(反応)し、大量の熱を発生して爆発・飛散する恐れがあります。保存の際は重合禁止剤(銅塩やハイドロキノンなど)を添加し、低温で管理する必要があります。水と反応すると徐々にアセト酢酸へと分解されます。
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人体の 影響 |
- ・極めて有害であり、強い腐食性と刺激性があります。目・皮膚等へ直接触れると、激しい刺激、組織の腐食、重度の化学火傷を引き起こします。失明の恐れがあります。高濃度で蒸気を吸入すると肺水腫を招き、生命に危険を及ぼす可能性があります。強い催涙性を持っており、微量でも目や粘膜に激しい痛みを感じます。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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