ジメチルジスルフィド(Dimethyl Disulfide)
2つのメチル基がジスルフィド結合(S-S結合)を介して結合した、最も単純な有機ジスルフィド化合物の一つです。天然ではアブラナ科の野菜(キャベツやブロッコリーなど)や、一部の微生物の代謝産物として微量に含まれています。非常に強力な悪臭を放つ物質ですが、工業的には石油精製プロセスでの触媒の予備硫化剤や、農薬の中間体として極めて重要な役割を果たしています。
別名:二硫化ジメチル、DMDS、メチルジスフィド
| ガス名 |
ジメチルジスルフィド |
分子式 (化学式) |
C2H6S2 |
| 状態 |
液体(揮発性がある、沸点:約109度) |
| 色 |
無色から淡黄色 |
| 臭気 |
極めて不快で強力な、腐った玉ねぎやニンニクのような刺激臭(悪臭防止法の特定悪臭物質) |
燃焼 範囲 vol% |
1.1%から16.1% |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・石油精製・石油化学における触媒の予備硫化剤、エチレン製造装置のコーキング防止剤、農薬の中間体、溶剤、香料(極低濃度でガーリック等の風味付け)、土壌消毒剤。
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危険 情報 |
- ・ジメチルジスルフィドは引火性の高い液体および蒸気です(引火点:約15度から18度)。常温で引火する危険があり、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。強力な酸化剤や強塩基、還元剤と激しく反応します。燃焼や熱分解により、毒性の高い二酸化硫黄(硫黄酸化物)や硫化水素を発生します。漏洩時は強烈な悪臭による苦情の原因となるため、速やかな回収と消臭処置が必要です。
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人体の 影響 |
- ・刺激性および毒性があります。直接触れると刺激、赤み、痛み、炎症を引き起こします。高濃度な蒸気を吸入すると、意識喪失や肺水腫を招く恐れがあります。低濃度でも非常に強烈な臭気を感じますが、高濃度では嗅覚が麻痺して臭いを感じなくなる(嗅覚疲労)ため、ガス漏れなどの察知が遅れる危険があります。取り扱いの際は、防爆型の局所排気装置下で、防毒マスク(有機ガス用)、不浸透性の保護手袋、保護眼鏡を必ず着用してください。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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