フタル酸ジメチル(Dimethyl Phthalate)
フタル酸とメタノールから合成されるエステル化合物で、フタル酸エステル類の中で最も単純な構造を持ちます。無色で油状の液体であり、プラスチックの可塑剤や、昆虫忌避剤(虫よけ)の成分として古くから利用されてきました。他のフタル酸エステルに比べて分子量が小さいため、揮発性がやや高く、水にもわずかに溶ける性質があります。
別名:DMP、1,2-ベンゼンジカルボン酸ジメチル、フタル酸メチル
| ガス名 |
フタル酸ジメチル |
分子式 (化学式) |
C10H10O4 |
| 状態 |
液体(油状、沸点:約282度) |
| 色 |
無色透明 |
| 臭気 |
ほとんど無臭、またはかすかな芳香 |
燃焼 範囲 vol% |
0.9%から9.4%(加熱時や噴霧状になった場合に注意が必要) |
爆発等級 |
1 |
発火度 |
G1 |
| 用途 |
- ・可塑剤(酢酸セルロース、ポリ酢酸ビニルなど)、昆虫忌避剤(蚊、アブなどの防虫剤成分)、塗料・インキの添加剤、香料の保留剤、ロケット推進剤の添加剤。
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危険 情報 |
- ・引火点は高い(約146度から150度前後)ため、常温での引火危険性は低いですが可燃性です。加熱や火災時には燃焼し、刺激性の煙や一酸化炭素、二酸化炭素を発生します。強力な酸化剤や強塩基との接触を避けてください。プラスチックやゴムを侵す性質があるため、容器の材質に注意が必要です。
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人体の 影響 |
- ・人体への有害性があります。直接触れると、赤み、痛み、軽い刺激を引き起こすことがあります。加熱時などに発生する蒸気やミストを吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、吐き気を引き起こすことがあります。フタル酸エステル類全般に共通して、生殖機能や胎児への悪影響(生殖毒性)が懸念されており、各国の規制対象となる場合があります。
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爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値
爆発 等級 |
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
| 1 |
0.6mmを超えるもの |
| 2 |
0.4mmを超え、0.6mm以下のもの |
| 3 |
0.4mm以下のもの |
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発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。
| 発火度 |
発火温度 |
| G1 |
450℃を超えるもの。 |
| G2 |
300℃を超え450℃以下のもの。 |
| G3 |
200℃を超え300℃以下のもの。 |
| G4 |
135℃を超え200℃以下のもの。 |
| G5 |
100℃を超え135℃以下のもの。 |
| G6 |
85℃を超え100℃以下のもの。 |
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