ジフェニルエーテル(Diphenyl ether)

2つのベンゼン環が酸素原子を介して結合した構造を持つ芳香族エーテルです。熱に対して非常に安定しており、高い沸点を持つため、工業的には熱媒体(熱交換流体)として広く利用されています。また、天然には存在しませんが、ゼラニウムに似た強い芳香を持つため、石鹸や洗剤などの香料成分としても重要です。
別名:ジフェニルオキシド、フェニルエーテル、1,1′-オキシビスベンゼン

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対象機種
ガス名 ジフェニルエーテル 分子式
(化学式)
C12H10O
状態 液体または結晶(融点が約26.8度のため、室温によっては固体状になります。沸点:約258度)
無色(または白色)
臭気 強い不快な、あるいはゼラニウムに似たメタリックなフローラル臭
燃焼
範囲 vol%
0.8%から15.0%(上限値については諸説あり、約1.5%までとするデータもあります) 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・熱媒体(混合物として高温用熱交換流体)、香料(石鹸、洗剤、化粧品)、有機合成原料、難燃剤(ポリ臭化ジフェニルエーテル等)の原料。
危険
情報
  • ・引火性の液体(または固体)です。引火点は約115度なので常温での引火危険性は低いですが、高温に加熱された場合は火災の危険があります。燃焼により一酸化炭素や二酸化炭素を発生します。環境に対しては、特に水生生物に強い毒性を示すため、漏洩には注意が必要です。
人体の
影響
  • ・刺激性がありますので、目・皮膚へ直接触れると、赤み、痛み、軽度の刺激を引き起こします。加熱された蒸気を吸入すると、喉の痛み、咳、頭痛、吐き気を引き起こすことがあります。長期間の暴露は肝臓や腎臓に影響を与える可能性が指摘されています。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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