エピクロロヒドリン(Epichlorohydrin)

エポキシ基と塩素原子の両方を持つ非常に反応性の高い有機化合物です。エポキシ樹脂(接着剤や塗料など)の主原料として工業的に極めて重要ですが、強い毒性と発がん性の疑いがあるため、取り扱いには非常に厳格な管理が求められます。水にはわずかに溶け、多くの有機溶剤とはよく混ざります。
別名:1-クロロ-2,3-エポキシプロパン、クロロメチルオキシラン

レンタル
対象機種
ガス名 エピクロロヒドリン 分子式
(化学式)
C3H5ClO
状態 液体(揮発性がある、沸点:約116度)
無色透明
臭気 クロロホルムに似た刺激的な甘い臭気
燃焼
範囲 vol%
3.8%から21.0% 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・エポキシ樹脂の主要原料(ビスフェノールAとの反応など)、合成ゴム(エピクロロヒドリンゴム)、湿潤紙力増強剤、グリセリンの合成原料、医薬品・農薬の中間体、溶剤。
危険
情報
  • ・引火点が約28度から32度前後の、引火性の液体および蒸気です。常温で火源があれば容易に引火し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。
  • ・非常に反応性が高く、酸、塩基、金属塩、アミン類などと接触すると激しく重合反応を起こし、発熱・破裂の危険があります。また、水と反応して腐食性の塩化水素を発生することがあります。
人体の
影響
  • ・強い毒性、腐食性、および発がん性がある極めて有害な物質です。
  • ・直接触れると皮膚から容易に吸収され、全身毒性を招く恐れがあります。蒸気を吸入すると、喉の激しい痛み、咳、呼吸困難、肺水腫を引き起こす危険があります。また、肝臓や腎臓に深刻な障害を及ぼす可能性があります
  • ・国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)」と分類されています。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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