アクリル酸エチル(Ethyl acrylate)

アクリル酸とエタノールから生成されるエステルの一種です。非常に重合しやすく、他のモノマーと共重合させることで、柔軟性や密着性に優れた合成樹脂やゴムを作ることができます。工業的にはアクリル樹脂の主原料として極めて重要ですが、強い刺激臭と毒性、そして激しい重合反応の危険性を持つため、取り扱いには専門的な知識と厳格な管理が必要です。
別名:アクリル酸エチルエステル、2-プロペン酸エチル

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対象機種
ガス名 アクリル酸エチル 分子式
(化学式)
C5H8O2
状態 液体(揮発性が高い、沸点:約99度)
無色透明
臭気 非常に不快で刺すような強い刺激臭(ごく低濃度でも感知できる)
燃焼
範囲 vol%
1.4%から14.0%前後 爆発等級 1 発火度 G1
用途
  • ・合成樹脂原料(塗料、接着剤、粘着剤、繊維処理剤、皮革仕上げ剤)、合成ゴムの原料、紙加工剤、有機合成中間体。
危険
情報
  • ・引火点が約9度から15度前後の、極めて引火性の高い液体および蒸気です。常温で容易に引火し、蒸気は空気と混合して爆発性混合気体を形成します。
  • ・最大の特徴は「自己重合性」です。熱、光、衝撃、または過酸化物などの開始剤と接触すると、爆発的な重合反応を起こして大量の熱を発生し、容器が破裂する恐れがあります。そのため、通常はMEHQ(ハイドロキノンモノメチルエーテル)などの重合禁止剤を添加し、酸素の存在下で保管されます。
人体の
影響
  • ・強い刺激性、感作性、および毒性があります。目・皮膚へ直接触れると、激しい痛み、赤み、化学火傷を引き起こします。皮膚感作性が強く、アレルギー性皮膚炎の原因となります。
  • ・蒸気を吸入すると、喉の激しい痛み、咳、呼吸困難、頭痛、めまい、吐き気を引き起こします。高濃度では肺水腫を招く危険があります。
  • ・誤って飲み込んだり、皮膚から大量に吸収されたりすると、生命に危険を及ぼす恐れがあります。

爆発等級の分類
爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火災逸走を生ずるスキの最小値

爆発
等級
スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値
1 0.6mmを超えるもの
2 0.4mmを超え、0.6mm以下のもの
3 0.4mm以下のもの
  発火度の分類
発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、下表のように6等級に分類する。

発火度 発火温度
G1 450℃を超えるもの。
G2 300℃を超え450℃以下のもの。
G3 200℃を超え300℃以下のもの。
G4 135℃を超え200℃以下のもの。
G5 100℃を超え135℃以下のもの。
G6 85℃を超え100℃以下のもの。


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